自分で賞を作って自分に受賞させてもマーケティング的には意味がある| モンドセレクションの失笑ものの実態

何かの賞を受賞するというのは、マーケティング的には有効な手段でしょう。仮にその賞にたいした価値がなくても。

突然ですが、モンドセレクションという賞は知っていますか?

テレビCMなどで、「モンドセレクションで金賞を受賞の~」という文句を使って宣伝に使われることが多いですね。おそらくご存知の方が多いことでしょう。

この賞の実態はわかりませんが、こんなふうな言われ方をすると、なんとなく権威がある賞を受賞した優秀な商品という感じがしますよね。特に、横文字の名前が付いていることから、世界的に権威がある賞という印象も受けます。

最近でこそ、モンドセレクション受賞という言葉が使われすぎて、ありがたみは大分薄れてきています。それでも、何も枕詞が付かない普通の商品と比べると、一つ格上の感じはします。

日本からの出品の8割が受賞するモンドセレクション

ただこうしたイメージは、モンドセレクションの実態を知ると吹き飛んでしまうでしょう。ウィキペディアによると、なんと、「全審査対象品のうち5割が日本からの出品で、日本から出品した食品の8割が入賞」という代物なのです。

この知識があると、かなり賞に対する印象が変わります。

まず、誰でも取れる賞とまでは言いませんが、別段優れた食品でなくても受賞は可能という感じがしますよね。また、世界的な賞という印象よりも、日本の商品の賞というイメージの方が強くなります。

ちなみに、出品するには1,000ユーロが必要だということです。ということは、10万円ちょっとで受賞できる賞だともいえます。

テレビCMの費用は億単位でしょうから、大企業にとっては誤差のような数字ですよね。中小企業でも、このくらいの金額なら広告宣伝費で処理できるところが多いでしょう。

つまり、宣伝用に使えるお手軽な賞がモンドセレクションであるということです。

「世界的な○○」を使うのは良くある手法

モンドセレクションに関しては、世界的な賞を受賞というのが一つのメリットになりました。しかしながら、「世界的な○○」を使ってアピールするのは、珍しい手法ではありません。

ちょっと意外なところでは、英語試験のTOEIC もこの手法を使っています。TOEIC の場合は、試験を広める時期に、国際的な英語試験という言い方をしていました。

でも、よくよく調べてみると、TOEIC というのは日本人の受験者がかなりの部分を占める試験なんですよね。ちょっと古いデータですが、2005年のTOEIC の受験者割合は「日本人 65%、韓国人 12%」だったのだそうです。

これで国際的って、笑ってしまいますよね。「三国一」などと言っていた、外国といえば中国とインドしかなかった時代の話をしているのでしょうか。

個人的にTOEIC という試験は、試験としての価値はそれほど高くないと考えています。マーケティングは非常にうまくやっている印象です。

自分で賞を作ってもいい

モンドセレクションと類似のケースで言うと、自分で賞を作って話題を作るということも可能です。

例えば日本ふんどし協会というところが、ベストフンドシストアワードという賞を作って毎年発表しています。スポーツ紙などがネットニュースとして取り上げてもいます。

この日本ふんどし協会ですが、実はふんどしの専門店が立ち上げた協会らしいのです。自らの商品の販売促進のために、賞を作ってしまったわけですね。

受賞できる賞がなければ、自分で作ってしまえばいいとい発想です。

あと、北野武が審査委員長を務める東京スポーツ映画大賞なんていうのもありますね。北野武の作品が必ず受賞する、まさに自分自身のための賞です。

もちろんネタとしてやっていることでしょうが、毎年テレビでも取り上げられているようです。一定の宣伝効果はあると考えてよさそうですね。

ということで、何かを受賞して売り出すというのは、なかなか有効な手法のようですね。検討してみても良いのではないでしょうか。

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