鳥越俊太郎が東京都知事選出馬でジャーナリストの本質が見えてきた?

2016年の東京都知事選で一番注目している候補は、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏です。必ずしもいい意味ではありませんけどね。

ジャーナリストは高潔な人?

私たちがジャーナリストに対して持っているイメージは、テレビに出てきて偉そうに政治家やらを批判する人という感じでしょうか。少なくとも、私にはそういうイメージが強いです。

国民の知る権利を盾に疑惑がある相手を徹底的に追い詰めて、相手が逃げると「説明責任を果たせ!」ですからね。

それではジャーナリストというのは、そんなに高潔な人たちなのでしょうか。今回の都知事選の鳥越氏は、追及される立場に立った時のジャーナリストの姿を見せてくれています。その意味で非常に興味深いのです。

もちろん鳥越氏一人の行動を持ってすべてのジャーナリストを判断する気はありませけどね。それでも、日本でもっとも知名度が高いジャーナリストの一人でしょうから、彼の行動からリアルなジャーナリスト像というのをイメージするのはそれほど突飛なことではないでしょう。

予想以上に残念な人でした

で、観察した結果ですが、鳥越氏の行動は想像した以上に残念なものでした。以下、観察結果を簡単にご紹介します。

ジャーナリストは人に厳しく自分に甘い

ジャーナリストが「説明責任」という言葉を口にするのをよく聞きます。でも、自分が候補者になった場合は説明責任は果たさないでもいいようです。

女子大生に対して無理やりキスをしたという疑惑に対して、鳥越氏の答えは「弁護士に一任している」というものでした。自分で答える気は全くなかったのです。

東京都知事を目指そうという人なら、説明責任はあるんじゃないのでしょうかねえ。政治家が説明を弁護士に投げてしまっていいのでしょうか。

不思議なことに、同業のジャーナリストはあまり追及していないようですけどね。

ジャーナリストは政治家を馬鹿にしている?

どうやら、ジャーナリストは政治家を馬鹿にしているようです。これも薄々そうではないかと思っていたのですけどね。少なくとも、鳥越氏の行動を見ているとそう思えます。

なぜそんな風に判断したかというと、次の記事からです。

同所での演説で鳥越氏は「当初、都政の知識が十分ではなかったが51年報道の現場でやってきた。3日あれば大丈夫。他の候補に負けないくらい政策を出している」と強調した。1

どうやら鳥越氏は、たった3日で都政の政策が作れると思っているようです。でも、東京都の抱えている問題って、そんなに簡単なの?

さもなければ、自分の力を過大に評価しているかですよね。3日で都知事として十分な政策ができるとしたら、スーパーマンですね。すごいすごい。

討論を逃げているようにしか見えません

鳥越氏の行動でもう一つ気になったのが、討論に参加しないという点です。

鳥越氏は少なくとも2回、討論会を回避していると思われています。最初はフジテレビの新報道2001という番組で、もう一つはネットの討論会です。

これが討論会をスキップした理由は定かではありません。しかし、討論があった日に選挙活動をしているところを見ると、体調が原因ではないようです。

となると、やっぱり逃げたのではないかと思ってしまいますよね。少なくとも、そういう印象を持った人は少なくないはずです。

ジャーナリストの実像を知らしめた

以上のような感じで、鳥越氏の選挙活動には気になる点がたくさんあるようです。そして、その行動を見るにつけ、以前から持っていたジャーナリストに対するイメージが強化されていく気がします。ジャーナリストって、自分に甘くて他人に厳しいというふうにしか感じられないんですよね。

鳥越氏の行動は、私自身には以前からのイメージ通りの行動でした。ただ、今回の彼の行動を見て、驚いた人もいるのではないでしょうか。ジャーナリストを高潔な人だと評価していた人もいるでしょうか。

ジャーナリストに対する正しいイメージを与えたという意味で、彼の出馬は一定の価値があったのかもしれません。

不勉強なジャーナリスト

最後にちょっと補足します。

ジャーナリストに関しては、不勉強だというイメージを持っている人もいるようです。例えば、高橋洋一氏は現代ビジネスの記事の中で次のようなことを書いています。2

ジャーナリストは、一見もっともらしいことをコメントするが、筆者の経験では不勉強な人が多く、直前に話を聞いて、そのままコメントする人が結構多い。

鳥越氏は人の話を聞く耳を持ってるのが特徴と言っているが、逆に言えば、自分では勉強しないようにも聞こえる。はっきりいえば、耳学問である。こうしたタイプの人は結構ジャーナリストに多い。

そうした人を騙して、意のままに扱うのは簡単だ。筆者はかつて官僚時代に、そうした人にレクチャーして、役所のいいなりにしたことも少なくない。その種の人は、対外的には格好つけたいので、その心の隙につけ込んで操りやすいのだ。

不勉強の記者なんて、官僚からしてみたら、たやすく操れるコマだということなんでしょうね。まあ、出馬後の鳥越氏の発言を見ていると、不勉強であることを否定するのは難しそうですよね。


  1. 鳥越氏「病み上がり」発言を再度批判 政策「3日あれば大丈夫」
    スポニチアネックス 2016年7月25日 []
  2. ジャーナリストをダマした経験のある筆者だからわかる、鳥越氏の「決定的な弱点」
    現代ビジネス 2016年7月28日 []

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