いったん自分の持ち物になると、持っていない時よりも高く評価する| 行動経済学的には保有効果(あるいは所有効果)というのだとか

人間というのは、自分の持っている物に、大きな価値があると考える傾向があるようです。これを保有効果と言います。そして、この保有効果を活用した販売方法というのも考えられているようですね。

保有効果とは

人間というのは、いったん自分の持ち物になったものは、持っていない時よりも高く評価する傾向があるのだそうです。これを保有効果(あるいは、所有効果とも)と言います。

例えば、AとBという二つのグループがあったとしましょう。そしてAだけに映画のチケットを配布したとします。このあとAには、「いくらならチケットを売りますか?」という質問をします。一方のBには「いくらならチケットを買いますか?」という質問をします。

このときAが売っても良いと考える値段とBが買ってもいいと考える値段の平均を比べると「A>B」となる確率が高いのです。つまり、チケットをいったん保有したグループAは、チケットが自分のものになることで、チケットを持っていない時よりも高い価値を感じるようになったというわけです。

ビジネスでの利用価値もあるようです

この保有効果ですが、なんとなくビジネスには使いづらい感じがしませんか?なにせ、現在持っていないものは価値が低く、持っている物を手放したくないという話ですからね。販売とは逆の行為です。

しかし、この保有効果を上手に商売に使っているケースもあるようです。例えば、気に入らなければ返品OKとする商品などは、この保有効果を使っています。

使い勝手に納得できなければ返品できるという安心感があれば、商品の購入のハードルは少し下がりますよね。そして、一度手にしてしまえば、保有効果が働き、返品しようとは思わなくなるというわけです。

実際、この手の返品OKの商品で、本当に返品する人はあまり多くないのだそうです。となると、返品のリスクを背負ってでも、こういう売り方をする価値はあるわけですね。

中古品の買取や中古品のオークションは意外と難しいのかも

逆に、この保有効果があることで、中古品の買取や中古品のオークションは意外と難しい可能性があることが分かります。

商売の仕入れとして中古品を買い取る場合、どうしてもかなり安い値段で買う必要がありますよね。しかし売る側は、保有効果により、自分が持っている物は価値があると思うわけです。

という事は、買取業者の提示する金額には当然ですが不満を持つわけです。買取金額が不満となると、安定して仕入れることは難しくなるでしょう。

オークションでもそうですね。自分が出品した商品は価値があると思うわけです。所有品の処分でオークションを使う場合、落札価格に不満を持つ人が多くても不思議ではありません。

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