責任の重さと言う点では、個人事業主の責任は重いと考えて良いでしょう。これはデメリットの一つと言って良いとおもいます。
というのも、個人事業の場合、契約は全て個人事業主の名前で行います。まさに、全ての責任を個人事業主が負っているわけです。
金銭的な面での責任は特に重い
特に、金銭面での責任は重いと考えられます。
例えば、事業が行き詰まって、どうしようも無い状態になったとします。企業の場合は、倒産と言うことですね。
この場合、企業の出資者である株主は、株式の価値がゼロになるという意味でのペナルティがあります。しかし、それ以上の責任はないことになっています。
株主が私財をなげうって、借金を返す必要などはありません。つまり、出したお金がゼロになると言うだけです。
ニュースサイトのコメント欄などを見ていると、この点に納得できない人もいるようです。例えば、大きな会社が行き詰まって公的な支援を受けたような場合に、「株主は私財を売り払って返済しろ」見たいなコメント見ることもあります。
感情論としては理解できなくもありませんが、制度上はこういうことは出来ません。一般に株主は、出したお金がゼロになると言う以上のペナルティは受けません。
一方、個人事業主の場合は、個人の名前でお金を借ります。ですから、事業が行き詰まってその事業を止めても、借金だけは残るのです。
自己破産でもしない限り、お金を返し続けないといけません。最悪のケースだと、追い詰められて自殺なんてことも、無い話ではありません。
現実は必ずしもそうなっていない
もっとも現実的には、中小企業の場合は、経営者である株主も借金の返済義務が残ることが多いです。なぜかというと、会社がお金を借りる時に、経営者でもある株主がその保証人になることが多いからです。
結果的に個人の借金として残るので、実質的な差は無いと言う意見もあります。このあたりに関しては、法改正の流れもあるようですけどね。
スポンサードリンク
スポンサードリンク