国民年金基金は個人事業主が利用できる老後資金を積立てる仕組みです。国民年金と名前が似ていますが、実際はあまり関係がありません。
国民年金の上積みの仕組みと言う意味では、国民年金と全く無関係とは言えませんけどね。独立したものだと認識しておく方が理解しやすいでしょう。
国民年金と比べたときに特に大きく違うが、年金の保険者です。国民年金は国が運営しているのに対して、国民年金基金に関しては様々な国民年金基金が運営しています。
ただ、仕組み自体は国民年金法などで規定され、公的な性格も持っています。
現役時代に掛け金を支払い、引退後に年金を受け取る
国民年金基金の基本的な仕組みですが、現役時代に掛け金を払い老後に年金を受け取るというものです。このあたりは、国民年金とにていますね。
基本的に給付は65歳からの受け取りです。この点も国民年金と同じタイミングです。ただ一部、60歳からもらえるものもあります。
また給付に関しては、終身でもらえる部分と、期間が定まっているものが組み合わさっています。年金の一部は死ぬまでもらえますが、残りの部分は一定の年齢(例えば75歳)になると給付が停まってしまうというようなイメージですね。
この点は国民年金と大きく違う部分です。
掛金は自分で決められる
月々の掛け金の額は自分で決めることが出来ます。ただ、上限は6万8000円と決まっていて、これを超えることは出来ません。
ちなみに、6万8000円というのは、確定拠出年金の掛け金の上限でも在ります。このあたりは、制度的に不公平感が出ないように決められているのでしょうね。
掛金は増減させることが出来るので、家計の状況などに応じて時々見直してみると良いでしょう。ただ、加入時の年齢に応じた最低額は決まっているので、その額をよりも掛け金を小さくすることは出来ません。
所得控除の対象になる
国民年金基金の最大のメリットは、掛け金の全額が所得控除の対象になることでしょう。正確には社会保険料控除の対象になります。
所得控除になると言うのは、凄く簡単に言ってしまうと、所得税を減らすことができると言うことです。公的に認められた節税の仕組みと言うことですね。
掛け金の額や所得などによって度の程度節税できるかは異なります。一般的には、数万円から数十万円の節税が出来るはずです。この仕組みがあるおかげで、民間の個人年金保険などと比べると、はるかに有利な制度だと考えられます。
もっとも、所得が無い人は節税のしようが無いですけどね。
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