解約の前に貸付の検討を!小規模企業共済は条件を満たせばお金を借りられる

別のページに書いたように、小規模企業共済はいつでも解約することが出来ます。ですから、資金繰りを優先するための解約というのは、ありうる選択肢です。

ただ解約してしまうと、多くの場合元本割れを起こしてしまいます。また、老後の生活資金を確保できないと言う意味でも、困ったことになりそうです。

そこで検討したいのが、小規模企業共済からお金を借りることです。小規模企業共済では、これまで支払った掛け金の額に応じて、お金を借りることが出来るのです。

解約をするか貸付にするかは、なかなか難しい問題でしょう。一般的には、短期的に解決可能な問題なら、解約をしないで貸付で乗り切るのが良いのではないでしょうか。

それでは、小規模企業共済からお金を借りる条件について、簡単に見ていきましょう。ここでは代表的な 一般貸付け について見ていきます。

12か月以上掛け金を支払っている必要がある

小規模企業共済からお金を借りるには12か月以上掛け金を払っている必要があります。しかも前納分は含まれません。

ということは、利用を開始してから12か月間は、一般貸付けを利用できないと言うことです。

借りられるのは10万円以上1,000万円以下

借りられる額は10万円以上、1,000万円以下の金額です。ただ、一般貸付以外の貸付とあわせる場合は、1,500万円まで借りることが出来ます。

とは言え、契約期間が短い人が何百万円も借りることは出来ません。貸付には掛け金による限度額も決まっているからです。

掛け金の額によりますが、掛け金の7割から9割が限度額となります。それ以上は借りられません。

まあ、事実上掛け金を担保とする融資なので、当然と言えば当然です。

貸付期間

貸付期間は貸付額によって異なります。例えば、100万円以下の貸付の場合、貸付期間は6か月か12か月です。

貸付額が大きくなればなるほど、貸付期間も長くなります。貸付額が505万円以上の場合、最長60か月まで借りることができます。5年借りられると思うと、使い勝手は良さそうですね。

ちなみに、貸付期間が6か月と12か月の場合は、一括返済となります。それよりも長い期間の場合は、元金均等返済となります。元金均等返済だと、最初の返済はちょっと大変です。

貸付金利

これを書いてる時点では、貸付の利率は年1.5%です。民間の金融機関などから借りるのに比べると、かなり低い金利ですね。掛け金が担保になっているので、返済されないことは無いから低めに設定されているのでしょう。

ただ、延滞利率はかなり高いです。年14.6%に設定されています。期限を守って返済しないといけません。

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