店舗の立地の良し悪しを見抜くのは難しい

飲食店や小売店を始める時に、店舗の立地というのはかなり重要な要素と言えるでしょう。特に飲食店の場合は、立地だけでかなりの部分が決まってしまいます。

ただ、一見好立地に見えても、実はそうではないというケースもあります。そういう物件をつかまされないように、十分に注意しましょう。

人通りが多いのに店舗が頻繁に入れ替わる

一見したところ好立地なように見えるのに、実はそうではないという実例を一つご紹介しましょう。

私の自宅近所の商業ビルに、半年くらいごとに店舗を入れ替える場所があります。地下1階なのですが、出入り口に近く、駅前の地下街に抜けられるようになっています。当然人通りも多いので、商売をするには良さそうな場所に見えるはずです。

ただ、場所はちょっと手狭なので、客を店内に入れるという感じの店は作りにくいようです。窓口を作って通行客に販売するようなスタイルの店舗しか作れ無いような場所です。

立地は良さそうに見えるので、この場所が長期間空いているということはありません。前のショップが撤退すると、すぐに次のお店が入るという感じでテナントが入れ替わっていきます。

こういう事情を知っていますので、新しいテナントが入るたびに次はどのくらい持つのかという目で、ついつい見てしまいます。

人が立ち止まって買い物をしにくい

この場所での商売がうまく行かない理由は、おそらく通路の狭さに対して通行者が多すぎることにあるでしょう。通りかかる人は多いのですが、人が多すぎて、その場所に立ち止まって何かを買う気にはなりにくいわけです。少なくとも、じっくり考えて決めるなんてできません。

結果的に、人はいても買ってくれないという状態になるわけですね。店員は、人が流れているのを指をくわえて見ていることになるのです。

ターミナル駅の駅前商業ビルだけあって、チェーン展開しているショップがテナントになることもあります。しかし、そういったところでも、商売が難しい立地だということに気づけないようですね。

そう考えると、立地のみきわめって、本当に難しいことなのが分かります。人通りが多くても駄目なケースすらあるわけですからね。

ほんのちょっとした違いなのでしょう

ちなみに、その周りのお店は、比較的長い期間営業しているようです。少なくともここ数年間の間にテナントが入れ替わったということはありません。

ということは、何かほんのちょっとの条件の違いで、商売の成否が変わるということですね。問題は、これからビジネスを始めようという素人が、その細かい所に気づけるかです。

個人事業主の場合は資本力に乏しいですから、一度失敗しても別の場所でとは行きにくいですからね。もしかしたら、専門家にアドバイスを求めた方がいいかもしれません。

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