起業のタイミングで事業計画を立てる人は多いでしょう。あるいは、事業を行っていく中で、中長期の計画を立ててみる人も少なくないはずです。
実態として、こうした計画は、ちゃんと定期的に点検されているのでしょうか。達成状況を時々チェックするくらいで、放置されていないでしょうか。
例えば5年計画を作ったとして、その計画を5年間放置するというのは、あまり賢いやり方とは思えません。
計画は毎年見直そう
個人事業主の事業計画というのは、率直にいって、それほど精度が高いものではないでしょう。事業を始めたばかりの時期ならなおさらです。事業計画どおりに行かない方が普通だと言っていいはずです。
例えば、年間の売上で初年度は2,000万円を見込んでいたのに、実際にやってみたら半分も行かなかったなんてザラにある話です。逆に4,000万円の売上があったというケースは、まず無いでしょうけどね。
何にしても、そんな精度の低い長期計画に従って行動するのは、あまり賢い行動とは言えないですよね。中長期の計画は、定期的に点検して修正していくべきでしょう。リアリティの無い計画を、後生大事に抱えていても、いいことなんてありません。
ですから、特に中長期の計画は、年に1回程度のペースで見直していくべきでしょう。そうしないと、せっかく作った計画書が意味の無いものになってしまいます。
ある程度実現できそうな計画だったら、数字はそのままにして、行動計画の見直しでとどめてもいいかもしれません。ただ、どう考えても実現が難しそうな計画なら、数字自体をリアリティのあるものに変えるべきかもしれません。
計画書を作らない方が良いというわけではない
さて、こんなふうに書くと、計画書そのものを否定しているように感じる人もいるかもしれません。しかし、決してそういうわけではないのです。
計画書自体は、とても大事なものだと思っています。ビジネスはマラソンですから、長期的な展望が無いと道を見失う可能性が大きいでしょう。
ただ、その長期的な展望の精度がよろしくないといっているのです。そもそも未来を予想するなんて、簡単なことではありませんからね。過去の積み上げに乏しい個人事業ならなおさらです。
ですから、定期的に長期的な展望を見直して、状況に合わせて作り替えていくべきだと言っているわけです。少しずつ精度を上げて、状況にあった見取り図に作り替えていこうという提案をしているのです。
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