朝日新聞の広告掲載拒否で得したのは誰?損得勘定の視点で考えてみましょう

朝日新聞が週刊誌の広告掲載を拒否したようです。拒否された広告と言うのは、従軍慰安婦に関する吉田証言が誤報だったのを、30年以上経ってから認めたことを追求する内容でした。

まあ、週刊誌としては追求しますよね。こんなにおいしい話はありませんから。

朝日新聞が広告掲載を拒否した理由は、「当該の広告は論評の範囲を著しく逸脱し、本社の社会的評価を低下させるものであり、広告掲載基準に基づいて掲載に応じられないと判断した」のだとか。

でも、朝日新聞の社会的な評価を下げたのって、朝日新聞自身ですよね。誤報だと知りつつも、これまで何十年も知らぬぞんぜぬでやり過ごしてきたのですから。そして今回誤報と認めつつも、そのこと自体は一言も謝罪をしていません。

社会的評価云々を言うのなら、まず自らを省みたほうが良いように思うのですけど。まあ、素直に省みるような朝日新聞は、朝日新聞らしくないですけど。

広告掲載を拒否された週刊誌はかなり嬉しいに違いない

ところで、今回の朝日新聞に広告掲載を拒否された2誌は、笑いが止まらない状態でしょうね。プラスかマイナスかで言うと、間違いなくプラスになったでしょう。

なぜかと言うと、朝日新聞が広告掲載を拒否したことを、各マスコミが報じているからです。Yahoo!ニュースなどで「朝日新聞 文春」と検索すると次々に大小メディアによる関連記事が出てきます。

検索結果の上位を一部紹介しましょう。

  • 『文春』、広告掲載拒否の朝日新聞に厳重抗議……「社会の公器としてあるまじき行為」
    8月28日(木) 21時30分-エンタメ総合(RBB TODAY)
  • 朝日新聞、文春・新潮の広告掲載拒否 「『反省』ない」「部数がドーン!」に反発
    8月28日(木) 18時6分-社会(J-CASTニュース)
  • 朝日新聞 週刊文春の広告掲載拒否
    8月28日(木) 17時19分-社会(DAILY NOBORDER)
  • 朝日、慰安婦巡り週刊新潮の広告も掲載拒否
    8月28日(木) 14時34分-社会(読売新聞)
  • <文芸春秋>朝日追及キャンペーン 広告掲載、朝日が拒否
    8月27日(水) 23時15分-社会(毎日新聞)
  • 慰安婦特集の「週刊文春」広告、朝日が掲載拒否
    8月27日(水) 22時56分-社会(読売新聞)
  • 朝日新聞、週刊文春の広告を掲載拒否 慰安婦問題追及記事など掲載
    8月27日(水) 21時34分-社会(産経新聞)
  • 田原総一朗「朝日新聞批判記事にみるナショナリズムの影」〈週刊朝日〉
    8月27日(水) 16時12分-社会(dot.)
  • 朝日新聞がまた●●広告。
    8月26日(火) 16時8分-社会(花田紀凱)
  • 「慰安婦誤報」問題は、なぜ生まれてしまったのか
    8月22日(金) 9時49分-Yahoo!ニュース BUSINESS(SBクリエイティブOnline)

これだけメディアが騒いでくれたら、朝日新聞に広告を載せる以上の効果があるはずです。ちなみに、「田原総一朗『朝日新聞批判記事にみるナショナリズムの影』〈週刊朝日〉」という記事だけは毛色が違いますね。まあ、朝日系の雑誌ですからね。

ちなみに記事の内容は、朝日新聞批判はナショナリズムの表れでけしからん、ということが書かれていました。メディアが不誠実であることを批判したらナショナリズムって、意味がわかりません。フォローするほうもフォローしきれない感じですね。

また、twitter などを見ていたら、社会的に影響力がありそうな人も話題にしています。おそらくこの号の売り上げはかなり増えるはずです。

もう一つ言うと、週刊誌としては、朝日新聞から新しい記事のネタを提供してもらったという思いでいることでしょう。広告掲載拒否の問題をめぐって、かなり長い特集記事が書けますよね。

率直に言って、広告掲載拒否の週刊誌は、笑いが止まらないのではないかと思います。

朝日新聞には広告拒否のメリットは無いと思われます

一方の朝日新聞には、広告掲載を拒否することによるメリットは、何も無いように思われます。

上に書いたように、謝罪もしないで沈黙を保つのが朝日新聞の方針のように思えました。しかしこんなふうに反応してしまったら、自分から火に油を注いだようなものですよね。

しかも、今回のような対応をしてしまったら、朝日新聞はメディアとしての公平性を自ら害しているようにしか見えません。検閲をして言論封殺なんて、朝日がずっと批判している、いわゆる戦前のやり方のはずです。

批判があるのなら批判をさせ、それに対して反論をすれば良いだけの話なんですよね。最初の批判を封じようとするのは、日本で2番目に購読者が多いとされる新聞としていかがなものなのでしょうか。

朝日新聞はなぜこんなマズい対応をしたのでしょうか?

朝日新聞は何でこんなマズい対応をしてしまったのでしょうか。もしかしたら、内部では相当焦りがあるのではないかと思います。そしてその結果、余計悪い方法を選んでしまったのでは無いでしょうか。あくまで想像ですけどね。

まあ何にしても、この広告掲載拒否で朝日新聞批判は一層強くなることでしょう。週刊誌の広告にあるように、こう読者数が本当に激減するかもしれません。受験で試験問題に使われなくなってしまいますね。

マスコミを利用できると効果的な宣伝が出来る

さて、経営する立場としては、今回の件は非常に参考になります。マスコミに広告を載せるよりも、ニュースを作って記事にしてもらう方が効果があるのです。この事は覚えておくべきでしょう。

一般に、広告として掲載されるよりも、記事になっているほうが、信頼されやすいものです。ですから、可能な限り記事になるにはどうしたら良いかを考えるべきでしょう。

もちろん、個人事業主のレベルだと、大きな話題を作るのは難しいでしょう。でも、変わったことをやってそれを記事にしてもらえる可能性は十分にあるはずです。

芸能人はこういった話題を作るのがうまいですよね。自分から話題を作って記事にしてもらい、その記事をきっかけに知名度を上げている人も多いようです。

出来る範囲で試してみる価値はあるかもしれません。

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