週刊少年ジャンプ電子版の価格設定にびっくり

週刊少年ジャンプの電子版が9月22日より配信されているようです。今後は雑誌と同じ発売日の5時に配信されるとのことです。1

週刊少年ジャンプは間違いなく人気の雑誌ですから、デジタル配信されること自体は特に驚きはありません。ただ、その価格設定にはちょっと驚かされました。雑誌一冊分の価格が300円に設定されているのです。これは紙の雑誌の販売価格よりも若干割高です。ちなみに、月額払いもあって、こちらのほうは1か月900円だそうです。長い期間で見れば、紙で買うよりも若干安いのでしょうか。

雑誌などのデジタル販売の消費者側のメリットの一つは、低価格で読めることでしょう。日本の場合、紙媒体とそれほど差はありませんが、それでも多少低めに価格設定されているのだと思っていました。実際ネットでチェックしてみた感じでも、平均して2割程度は安いように思えます。

ということは、集英社は、デジタルコンテンツの魅力の一つである価格の安さが無くても十分に勝負できると言う認識なのでしょうね。かなり強気な戦略といってよさそうです。

もちろん、集英社くらいの会社が主要コンテンツのデジタル化に踏み切るわけです。入念なマーケティングの上で諸々の条件を決めているのは間違いありません。値上げしても大丈夫だと言うコンテンツに対する自信があるのでしょうね。

値崩れさせないのはビジネスとしては大事なこと

今回のニュースは消費者としてはあまり嬉しくない話です。ただ、ビジネスとしては販売価格を維持すると言うのは大事な話ですよね。印刷や流通のコストを減らした上に、高い値段で売れるとしたら、商売としてはかなり意味がある話です。

この集英社の試みはかなり興味深いので、今後のニュースにも注目です。

コンビニなどに影響はあるのだろうか

もう一つ気になるのが、コンビニやキオスクなどへの影響です。特にコンビニに対する影響はきになるところです。

週刊誌を買いにコンビニに行き、ついでに何かを買って帰るというような行動をとっている人は少なくないはずです。でも、デジタルコンテンツの配信を始めたら、そうした人たちがコンビニに来てくれなくなる可能性もありますよね。これの影響はどの程度あるのでしょうか。

週刊少年ジャンプみたいな雑誌だと、影響も小さくないと思うんですよね。日本で一番売れている雑誌でしょうから。雑誌が売れなくなり、ついで買いもなくなれば、コンビニとしては踏んだりけったりですよね。

まあ、デジタル版がどれだけ浸透するかにもよるのでしょうけど。それに、少なくとも短期的には、びっくりするほど大きな影響は無いでしょう。すぐにデジタル版に乗り換える人ばかりでも無いでしょうから。

  1. <週刊少年ジャンプ>電子配信開始 雑誌と同時並行で(まんたんウェブ)2014年9月22日 []

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