同族経営の問題点は馬鹿を経営から外しにくいこと| 家族一人を除外するのは難しいですよね

2014年の年末から、大韓航空のナッツ事件が日本でも注目されています。大韓航空の当時の副社長がナッツの出し方に激昂して離陸を遅らせたという事件です。なんでも、ナッツを袋のまま出したのが気に食わなかったのだとか。私に袋を開けさせるのって言うことなのでしょうか。ナッツが原因で引き返したので、ナッツリターン事件などと揶揄されているそうです。

娘一人を経営陣から外すのは難しかったのでしょうか

ちなみにこの元副社長の父親は、韓進グループという大韓航空の親会社の代表取締役会長をしています。つまり、巨大な同族会社と言ってよさそうです。

この元副社長は、かねてより問題のある人物だと指摘をされていたそうです。今回の事件も、起きるべくして起きたということなのでしょうか。

父親も当然ですが、自分の娘がどんな人間かは知っていたはずです。でも、自分の娘を経営陣から外すことは出来なかったのでしょうね。同族経営の問題点が一番悪い形で出た事件と言っていいと思います。

妹もなかなかパンチが効いた人みたいです

ちなみに、逮捕された副社長の妹も、なかなか問題がある人物なのかもしれません。ナッツリターン事件に関して、「必ず復讐する」などという物騒なメールを送っているのが明らかになったのだとか。1

ちなみにこの妹は、現在は大韓航空の専務をしているのだそうです。31歳の若さらしいので、縁故で昇進したと言う部分も大きいのでしょうね。

一連のニュースを見ていると、大韓航空には乗りたくないですね。もともと積極的に選ぶ可能性は小さかったのですが、積極的に候補から除外したいと思うようになりました。

個人事業主や中小企業の場合はどうしたらいいのでしょうか

日本の場合は、大企業だと、いわゆる同族経営の企業は少ないですよね。少なくとも、大韓航空のように露骨なものはあまり無さそうです。

ただ中小企業だと、同属企業は多いのでしょうね。名前だけ貸している場合もあるでしょうが、実質的に家族だけで経営方針を決めているようなところもあるでしょう。

でも中小企業だと、人材が豊富に集まると言うわけにもいかないですよね。同族経営と言うのは、避けられない選択肢なのかもしれません。

そうなると経営者が正確な判断力と強い意志を持っていないといけないでしょう。ビジネスマンとして問題があると判断したら、家族でも経営幹部に入れないという決断が必要になるはずです。でも、これがなかなか難しいようです。

ちなみに、同族経営と言うのは、印象がよくないようです。「同族経営」で検索すると第2位に、「同族企業」で検索すると第3位に「ブラック企業対策【同族経営は避ける】」というページが出てきます。「同族経営≒ブラック企業」みたいなイメージを持つ人は少なくないのでしょう。

とは言え、中小企業の場合は同族経営は避けられない場合が多いですしね。悩ましい問題です。

  1. ナッツ問題で「必ず復讐」=趙容疑者に妹がメール―韓国(時事通信)2014年12月31日 []

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