裏を取らないでマスコミ情報を信じると、マスコミ情報に踊らされてしまうことにもなりかねません。そうしたら、事業へのマイナスの影響は大きいでしょうからね。
事件の概要を確認しておこう
最初に山本圭一が何で芸能の仕事から離れたかを確認しておきましょう。
山本圭一は極楽とんぼのメンバーとして活動していた2006年に不祥事を起こして、事務所である吉本興業との契約を打ち切られています。それ以来の復帰ということですね。
ちなみに、具体的にどんな不祥事だったかと言うと、17歳の少女に酒を飲ませて強姦したとされるものです。正確に書くと、17歳の少女が「酒を飲まされ強姦された」という被害届を出しています。
ただ、示談が成立し少女側が告訴を取り下げえたたために、結局書類送検はされませんでした。ですから、本当に何があったかは不透明な部分もあります。
まあ、大体こんなところです。
ちなみにニュース記事を見ていると、山本圭一と山本圭壱の両方の表記があります。これは両方を芸名として使っていたということのようです。本名としては山本圭一で、芸名は時期によって「圭一」と「圭壱」を使い分けていたようですね。今後は「圭壱」でいくらしいです。余談ですが。
マスコミは大げさに書く癖がある
さて、この復帰を伝える記事の中で、ほとんど必ずと言っていいほどネットの反応が紹介されています。いくつか引用してみましょう。
一方、ネット上では「頑張って」「待ってた」「芸能界は甘い」「女性としては複雑」など賛否両論。1
ネット上では復帰に対して批判も上がっているが、加藤は「賛否あると思いますがよろしくお願いします」と神妙な面持ちで語った。2
ネット上では「加藤のコメントに涙」などと感動したツイートが相次いだ。3
一方でネットには、騒動を起こした山本への、厳しい意見も続々と書き込まれた。4
盛り上がったのは一部だけ
こんなふうな書き方をされると、さぞかしネットで話題になっているような印象を受けるかもしれません。でも、実際自分で確認してみると、それほどの盛り上がりは無いようでした。
マスコミ各社とも、世間一般の反応が知りたいから、ネットでの反応を記事の中に載せているのでしょう。そして、「厳しい意見も続々と書き込まれた」とか「ツイートが相次いだ」というのも必ずしも嘘ではありません。実際に相次いで続々と書き込まれていますから。ただ、そのペースが、記事から受ける印象ほどではないということです。
実際、ネットのユーザー全体の中で、この件に反応したのは、ごく一部だと言っていいでしょう。具体的に書くと、2ちゃんねるでは1スレッドを消費するのに2日くらいかかっているようでした。相次いだとか続々とという表現が与える印象と比べると、イメージに大分差があると感じるはずです。
この状況から想像するに、世間は山本圭一のことについて、ほとんど関心が無いというのが客観的な評価だと思われます。記事から受ける印象とは大分違うのです。
マスコミの与える印象と現実は違うことを認識しよう
今回の件から分かるように、マスコミが与えるネットで盛り上がっているという印象は、間違ったものでした。ネットでも多少は反応があったと書くのが正しいところでしょう。
ただ、今回の件を記事にしようと思ったら、やっぱりネットは盛り上がっていることにしたいと考えるのが自然な感情でしょう。ネットで全然盛り上がっていないことを、わざわざ記事にしていると思ったら、書いている記者もむなしいでしょうし。読者もそんな記事は読みたくないですよね。
とにかく、マスコミはこの手のことを、実態よりもちょっと大きめに見せようとする傾向があることは知っておくべきでしょう。本当に盛り上がっているのかどうかを知る必要があるときは、自分で裏を取ることを心がけるのが大事です。ネットでの情報収集に慣れてくれば、それ程時間をかけずにチェックすることが出来るようになります。
マスコミ情報を使って流行り物情報を手に入れようとする人は少なくないはずです。でも、その情報が本当に正しいのかは、自分なりの方法で検証してみることが必要です。
- 極楽・山本復帰に各界からエール – ネット上では賛否「待ってた」「甘い」(マイナビニュース)2015年1月5日 [↩]
- 極楽とんぼ・山本ライブで復帰へ 相方・加藤「いつか2人でやりたい」(夕刊フジ)2015年1月5日 [↩]
- 極楽・山本の復帰に“相方”加藤「賛否あると思うけれど、よろしくお願いします」(東スポWeb)2015年1月5日 [↩]
- 山本圭壱の復帰、芸人仲間は歓迎もネットでは厳しい声(デイリースポーツ)2015年1月5日 [↩]
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