個人事業主は雇用保険に入れない| 当たり前だけどハイリスクな事でもある

個人事業主になると、雇用保険に入ることは出来ません。一方で、従業員の雇用保険の保険料は一部負担しないといけないんですけどね。

ちょっと理不尽な感じもしますが、冷静に考えるとこれは当然の事と言えるでしょう。個人事業主になるということは、人から雇われなくなるということです。最初から雇われていない以上、被用者(雇われる人)の保険である雇用保険に入りようがありません。

そもそも解雇されることがありませんから、一般的な意味での失業のしようもありません。ということは、失業保険(雇用保険の基本手当)を貰いようが無いと言うことです。

モラルの点でも問題あり

それに、事業主が雇用保険に入れるとなると、モラルの意味でも問題です。

なぜ問題かというと、事業主が雇用保険に入ると、失業保険を貰うために簡単に倒産1 させる事だって可能なのです。だって、自分で事業を止めると決めるだけですからね。

ということは、雇用保険つかった保険金詐欺的なことが、出来てしまうのです。しかも、凄く簡単に。

サラリーマンよりハイリスク

解雇と言う意味での失業のリスクはありませんが、個人事業主にも仕事を失う可能性は十分にあります。というか、サラリーマンでいるよりも、余程リスキーですよね。事業がちょっと上手くいかなければ、すぐに仕事を失ってしまいます。

さらに言うと、個人事業主になるために、借金をしている人だって少なくないでしょう。となると、仕事を失った時のリスクは、会社員なんて比べ物にならないくらい大きいものなんですよね。仕事が無い状態で、多額の負債が残るのですから。

不安的な状態と言う意味では、会社員以上に不安定なんですよね。それなのに、失敗した時のセーフティネットがないというのは、やっぱりちょっと気になる所ではあります。

個人事業の場合、本当に失敗すると、生活保護まで行くしかない状態になりますからね。

上に書いたように、雇用保険に入れるというのは、ちょっと無理があります。何かそれに代るような方法があると良いんですけどね。なかなか難しいみたいです。

  1. 個人事業なので、厳密には倒産じゃないですけどね []

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