ネットでのバッシングは合理的じゃないことが多い| でも、それと付き合っていかないといけません

インターネットがあるために、私たちは以前よりも簡単にビジネスを行うことが出来るようになりました。その一方で、一度ネガティブなイメージが付くと、それを払拭するのが難しくもなっています。

これは、小さな企業でも同様で、一度悪いイメージが付くとそれを引きずることになります。そのあたりの点を、実際の例を踏まえて、考えてみることにしましょう。

フジテレビという理由だけで叩かれる

先日、フジテレビの番組に関して、問題があったという報道がありました。「世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?」という番組で、番組ディレクターがナスカの地上絵の近くで寝そべるなどしたという点が問題になっているようです。

ちなみにこの件では、ガイド役のペルー人考古学者を刑事告発される見通しなのだそうです。ペルー政府は、かなり厳しく取り締まる方針のようですね。

ちなみに、フジテレビの見解だと、この取材はペルー政府の役人立会いのもとで行われたということです。ちょっと引用してみましょう。

フジテレビ広報部は「ペルーでの取材は、報道ビザおよび『ナスカの地上絵』を管理するペルー文化省からの撮影許可を取得して行われたものです。また、撮影にあたっては、ペルー文化省ナスカ支局長のマリオ氏の立ち合い、指示のもとに行われました。現段階で、弊社へペルー当局などからの問い合わせなどは一切ございません」としている。

まだ詳しい報道がされていないので、番組ディレクターにどこまで非があるのかはわかりません。ただ、状況から考えて、このディレクターにそれ程大きな落ち度があるとは考えにくいでしょう。

というのも、状況から考えると、考古学者のガイドに従って行動していたと考えるのが自然だからです。政府関係者が立ち会っていたなら、なおさらおかしなことをするのは難しいですよね。

もちろん、事の真偽は良く分からない部分もありますけど。

ネットでは大バッシング

それにもかかわらず、ネットではフジテレビに対するバッシングもかなりあるようです。さすがに今回は擁護する意見もあるようですが、何だかんだと想像を働かせて、フジテレビが悪いという方向に結論付ける人が多いようです。情報がなくてグレーのはずの部分は、すべてフジテレビが悪いというような想像を働かせている人が多いのです。

フジテレビに対するネットの風当たりは、ここ数年非常に厳しいものがあります。韓流ドラマを積極的に放送していたのに反発していた人が多かったのがきっかけだったかな。それに対して、抗議デモもありましたね。

そういった感情が根底にあるので、バッシング出来るチャンスがあれば、いつでもバッシングしようという人が、ネットを良く利用する層には多いのでしょう。

ネットではイメージの払拭は難しいのかも

最近は、一度悪いイメージが付くと、かなり長い年月を経てもイメージの回復が難しいようです。以前は意外と早く忘れられていたような印象がありますが、大分状況が変わっているようですね。

これだけ悪いイメージを拭うのが難しくなったのは、ネットの影響が大きいのでしょうね。ネットの世界では、人の足を引っ張るのに情熱を傾ける人がいるようです。彼らは定期的に過去のネガティブなイメージを思い出させる努力をしています。

また、ネットの場合は悪い記録が残るのも大きいでしょう。企業名で検索すると、かつての不祥事が何年もキーワード候補として出てきてしまいます。また、「○○+評判」などと書くと、過去の不祥事が検索できてしまいます。

これは、小さな企業でも避けられません。大企業に限った話では無いのです。また、実際の不祥事ではなく、言いがかりみたいなことでも残ってしまいます。こういった点には注意が必要でしょう。

マスコミはネット対応が下手みたいです

ちょっと不思議なのですが、マスコミは不祥事や問題を起こしたときの対応が下手みたいです。何かあったときに、ことごとく失敗している印象があります。

何かマスコミに対する反発があったときに、マスコミはそれに真っ向から対峙するようなスタンスを取るんですよね。その結果なかなか反発がやまず、何年もずるずると反発が続くのです。

フジテレビのケースは、まさにそんな感じですよね。毎日新聞もかつて対応を失敗し、未だにネットで悪い評判が飛び交っていますね。最近だと、朝日新聞の対応のまずさも、反発が長引くことにつながりそうな気配です。

マスコミという業種の性格上、おいそれと自説を曲げるわけにもいかないのでしょう。しかし、それにしても、自ら喧嘩を売るような態度は、得策とは思えません。朝日新聞は、フジテレビや毎日新聞の失敗を教訓に出来なかったのでしょうか。

朝日新聞はフジテレビの例を見て、勉強しなかったのでしょうか。

またマスコミは、叩きなれて入るけれど、叩かれなれていないという印象があります。一般企業だと不祥事を起こすと、マスコミが執拗に追求しますよね。でもマスコミの場合は、マスコミ同士の批判合戦みたいなものはあまり無いようです。ネットというものが出来るまでは、外部から叩かれた経験が少ないのでしょう。

それがネットが出来たために、状況が変わってしまったのでしょう。最近では、先ずマスコミが批判の対象になるという印象があります。それにもかかわらず、経験不足から上手に対応できず、批判を大きくしてしまうという負の連鎖を起こすわけです。

裏を返すと、彼らの対応のまずさは、最高の反面教師とも言えます。ネット対応の失敗例の宝庫ですからね。それに、失敗したときに目立ちますし。同じミスをしないように、一生懸命勉強しましょう。

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