聞いたこともない曲がオリコントップという現実| 好き嫌いは別にして、発想の転換はすばらしいのかも

Yahoo!ニュースを見ていたら「AKB『ラブ犬』、オリコン1位でもカラオケは圏外 ヒット曲、○○ランキングで一変」という記事が載っていました。タイトルから分かるように、オリコンのランキングと他のランキング(カラオケ、レンタルなど)で結果が全然違う、ということが書いてある記事です。

それにしても酷いと思うのが、AKB「ラブ犬」と書かれてもどんな曲なのか全く分からないという点です。正式名称は「ラブラドール・レトリバー」なのだそうですが、それを読んでも全くピンときません。

AKB のシングルなら100万枚は売れているはずなんですけどね。ちなみにこの「ラブ犬」が2014年でオリコンの一番売れたシングルCD(オリコンの年間1位)なのだそうです。

理由は誰でも知っていますよね

オリコンのランキングで年間1位の曲があまり知られていない理由は、もちろん良く知られている通りです。一人が何枚もCDを買うので、売れている枚数と知名度が一致しにくくなっているのです。1

アイドルを追いかけているファンには、シングルCDは、もはや数秒間の握手券でしかないという意見すらあります。そんなものを音楽のランキングとして発表されても、受け手としては困ってしまいますよね。

こんな現実があるので、AKB的な販売方法には反発を感じている人が多いでしょう。また、そんなものをランキングとして発表し続けるオリコンにも愛想を尽かしている人が多いのではないでしょうか。

従来の発想を転換したという意味では非常に興味深い

私個人としても、AKB的な売り方は嫌いです。AKBのメンバー一人一人には罪が無いのだと思いますが、実はちょっとだけメンバーにも嫌悪感を感じています。大人気ないとは思いますけど。なんだか卑しいことをしているように感じてしまうのです。

お金を出して女の子の時間を買うって、キャバクラみたいなものですよね。1番人気から人気順に序列が付くところも、キャバクラに非常に良く似ています。ですから、握手会商法はあまり健全な感じはしないのです。

ただその一方で、発想の転換という意味では、素晴らしいという感想も持っています。従来は音楽CDというものは、1人に1枚だけを売るものでした。熱心なファンは複数枚買う事もあったのでしょうが、それでも100枚とか200枚を購入する人はいなかったでしょう。

音楽が売れない時代に、これだけの売り上げを上げているというのは、商業的には評価すべきでしょう。今まで売れなかったものも、やり方しだいでは売れるようになる可能性もあるということです。

オリコンという会社の将来は大丈夫なのか?

ちょっと余談ですが、こんなランキングを発表していて、オリコンという会社の将来は大丈夫なのでしょうか。多くの人が知らない曲が第1位になるランキングが、今後も価値があるものとして扱われるとは思えないのです。

最近では、オリコンのランキングなんて気にしていない人が増えていますよね。ただ、マスコミとのつながりは強いようで、メディアでは盛んにランキングが登場しますけど。

しかし、視聴者があまりにオリコンランキングに興味が無いとなれば、いずれはマスコミも違うランキングを利用する可能性だってありますよね。

今のところ、AKB とオリコンの関係はいいようです。蜜月と言って良いほどなのかもしれません。でも、このまま行くと、AKB のせいでオリコンが廃れたなんてことにもなりかねないのではないでしょうか。


  1. まあ、それ以外にも、AKB の売り方には裏があるなんていう人もいますけどね。証拠が無いので、ここでの言及は避けておきましょう。 []

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