ローソンストア100が大量に閉店| 事業計画の段階で間違いがあったのかな?

100円均一のコンビニエンスストアであるローソンストア100が、全国で260店舗閉店するそうです。そのうち一部は、通常のローソンや、ドラッグストア併設店にするようですね。

あわせて、ローソンマートという形態からは完全に撤退し、通常のローソンなどにするようです。要するに、完全に失敗したということのようです。

失敗の原因は立地?

「『260店舗閉店』100円ローソンが犯した出店戦略のミス」という記事では、立地が悪かったのが失敗の最大の要因と分析しているようです。ちょっと引用してみましょう。1

ローソンストア100とローソンマートは、ともに立地条件が悪い地域への出店が多い。とくにローソンマートは、当初は住宅地など近隣にスーパーがない地域を中心に、3年で500店を出店するという計画さえあった。しかし立地条件が悪いため、業績も思ったより振るわず、わずか1年で事業転換を迫られた格好だ。

でも、この指摘って不思議ですよね。ローソンといえば、出展に関してはすごい経験があるはずですよね。全国にコンビニを展開しているわけですから。意図的に立地条件が悪い地域に出展しているということなのでしょうか。

ローソンマートの場合はよく分かりませんが、ローソンストア100は客単価が低いはずです。ですから、あまり賃料が高いところを選べなかったのかもしれません。

何にしても、立地が悪いところに出店するというのは、事業計画に入っていたわけですよね。思ったよりも売り上げが伸びなかったのだとすれば、計画自体が甘かったというだけの話のように思えます。

品揃えの悪さが原因?

また、立地以外でも、次のような理由が挙げられています。

ただし、立地条件だけが原因ではない。ローソンストア100とローソンマートは、立ち位置が曖昧過ぎた。ローソンストア100は、コンビニほど品揃えやサービスが良いわけでもなく、100円均一のように商品が豊富でもない。

これに関しては、ちょっと疑問があります。ローソンストア100の品揃えは、必ずしも悪くないはずです。少なくとも、商品点数自体は多いはずなのです。必要なものがあるかどうかという意味での品揃えなら、確かに疑問が無いわけではありませんが。

それに、他の100円均一ショップと比較するのも、かなり無茶があります。ローソンストア100は食品中心の品揃えですよね。その一方で、通常の100円均一ショップは、食品の扱いが無いわけではありませんが、基本は雑貨などの販売が中心です。

結局競合に負けたって事か

そしてもう一つ、次のような事も書かれています。

一方、イオンが展開する「まいばすけっと」は、店構えはコンビニのようだが中味は食品スーパーを凝縮したような品揃えを展開。100円のような均一価格ではないが、99円や88円といった低価格で生鮮食品を取り扱い、全国で600店舗近く出店する等、勢いが止まらない。またスーパーのマルエツが運営する、食料品メインで24時間営業「マルエツプチ」も店舗を積極的に展開しており、こうした小型スーパーともいうべき店舗は、とくに都市部を中心に顧客は確実に流れている。

色々書かれていますが、要するに小型のスーパーが増えたのが原因の一つであると言いたいようです。

確かに、近くにこの手のスーパーがある場合は、ローソンストア100は厳しいでしょうね。ウチの近くにもローソンストア100とまいばすけっとがありますが、生鮮食品の品揃えではローソンストア100には全く勝ち目がありません。

価格的にも、ローソンストア100よりもまいばすけっとの方が優位なようです。価格が安くて品揃えの方がよければ、多少まいばすけっとの方が遠くても、選んでしまいますよね。

まいばすけっとの出店地域は限定的なんですよね

ただ、まいばすけっとの出店地域って、東京都と神奈川県中心なんですよね。ということは、それ以外の地域では競合になっているわけでは無いはずです。競合が強かったというのは、決定的な要因ではないのでしょうね。

ということは、出店してみたら思ったよりも売れなかったということなのでしょうね。結局、コンセプトの時点で間違いだったということなのでしょう。


  1. 「260店舗閉店」100円ローソンが犯した出店戦略のミス
    経営者online 2015年2月3日 []

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