マスコミを上手に使えると予想以上の反響があると言う例| 東京駅開業100周年記念SuicaでJR東日本はぼろ儲け

JR東日本の東京駅開業100周年記念Suica の申込が、およそ499万枚に上ったのだそうです。1 ちなみに、1枚2,000円という事ですから、100億円弱の売り上げになるということですね。2

ちなみに、2,000円のうちの500円はデポジットです。デポジットというのはSuica を返却するときに返されるお金のことです。でも、記念Suica を返すって、通常は考えにくいですよね。と言うことは、この部分に関しては丸々JR東日本の儲けになると考えてよさそうです。

また、残りの1,500円分はチャージの部分です。つまり、プリペイドカードとして使える部分ですね。記念Suica であることを考えると、この部分に関しては使う人と使わない人に分かれそうですね。

以上のように考えると、購入者が支払った100億円のうち数十億円分は、JR東日本の懐に入ることになりそうです。JR東日本の事業規模からすれば、びっくりするほどの額では無いでしょうが、それでも大きな額であるのは確かです。

結果的に話題づくりがうまく行った?

ちなみにこのSuica、もともとは1万5000枚の限定発行の予定でした。と言うことは、当初の予定の300倍を売ったことになるわけです。結果的には、非常にうまく売り上げにつなげたことになります。

そもそもこのSuica は、東京駅の構内で販売する予定でした。しかし、予想以上に人が集まったため販売を打ち切り、後日ネットなどを通じて販売することになりました。このとき、枚数の上限は無くして、希望者全員に販売するという方針に変更しています。

このことが大きく報じられ、興味を持つ人が増えたのでしょう。今回のように、499枚も売れることになったわけです。JR東日本としては、怪我の功名となったわけですね。

率直に言って、東京駅での混乱がなければ、仮に枚数限定でなくても、これほど売れなかったでしょう。一部のマニアのためのアイテムと言う感じですからね。発売されることを知らない人すら多かったはずです。実際私も、記念Suica の存在を知ったのは、東京駅で発売をめぐる混乱があったと言う報道を通じてです。

JR東日本としては、狙ってこういう状況を作ったわけでは無いでしょう。ですから、担当者は複雑な心境でしょうけどね。

マスコミをうまく使うと大きな効果が得られる

この事件を通して思うのは、マスコミの影響力の大きさです。上手にマスコミを使うと、爆発的に売れることがあるわけです。

もちろん、ここまでのことは、個人事業主や中小企業では不可能でしょう。ただ、規模が小さいものなら、応用可能かもしれません。

ちょっと、考えてみる価値はありそうです。


  1. 「東京駅記念Suica」最終申込み数、499万枚に 1年かけて発送
    ITmedia ニュース 2015年2月18日 []
  2. 細かい話をすると、単純に売り上げには計上できないのかもしれません。というのも、Suica は一種のプリペイドカードですから、単純に売り上げとして処理をしていないでしょう。 []

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