最近、子供向け以外の目的で雛人形を買う人が増えているのだそうです。大人の女性が自分用として購入するのだとか。要するにインテリアとして雛人形を買っているわけですね。1
ニーズに気づかなかっただけなのでは
記事を読むと、数年前から大人の女性が自分のために買うという動きが目立ってきたのだそうです。でも数年前に突然、大人が雛人形を買いたくなったということは、ちょっと考えにくいですよね。
雛人形を自分のために買いたいと思う人って、実はもっと以前からいたのでしょう。ただ業界としては、そういうニーズがある事を汲み取れなかったのです。
これって、はっきり言って、かなりもったいない事ですよね。自分のために雛人形を買いたいという人がいることを知っていたら、もっと早く大人向けの雛人形がブームになっていたかもしれません。
そして、他社に先駆けてブームを仕掛けられていたら、大きな利益をあげられた可能性もあります。商売のネタに気づかなかったわけです。
おそらく、雛人形を売っている人たちは、雛人形と言うのは子供のためのものだと言う思い込みがあったはずです。その思い込みが、ビジネスチャンスを奪う結果になっているのでしょうね。予断を持たずに考えていたら、他者に先駆けてビジネスチャンスにできたかもしれません。
もちろん、常識にとらわれずに考えると言うのは、簡単なことではありませんけど。
こういうケースって多いのでしょうね
今回の雛人形の例のように、本当は売れる商品なのに思い込みが原因で積極的に売っていないような例って、意外と多いのでしょうね。
パッと思いついたのが、外国人に人気の漢字Tシャツです。漢字のデザインのTシャツなんて、日本人の感覚では、売れそうな気がしないですよね。でも、彼らにはクールなデザインに見えたのです。少なくとも、流行っていた当時は。
さらにさかのぼると、日本の浮世絵が芸術として評価されたのも、海外からでしたよね。ゴッホに影響を与えたのは、有名な話です。でも、浮世絵って、もともと蕎麦一杯ので買えた程度のものだったようです。
こういった感覚で言うと、日本の伝統的な商品って、意外と受けるのかもしれませんね。日本人の思い込みで、売れないと思い込んでいるだけなのかもしれません。
もちろん、伝統工芸以外のものでも、思わぬビジネスチャンスはあるのでしょう。そういったものを掘り起こしてみるのも、面白いかもしれません。
韓国で日本のランドセルが売れているらしい
関連した話題を一つご紹介しましょう。韓国で日本の高級なランドセルが売れているらしいです。少子化の影響で一人っ子が増え、子供一人にかける額が増えているのが原因なのだとか。
記事によると、1つ7万円を超えるような高価なランドセルが韓国内で売れているのだそうです。2
16日付の韓国文化放送(MBC)のニュースサイトや中央日報電子版によると、1個70万ウォン(約7万5000円)と高価な日本製のランドセルが飛ぶように売れている。子どもが転倒した際に頭部を守り、水にも浮くため身を守ることができる。ある百貨店では、日本から仕入れた100個のランドセルが、新学期の開始とともに完売した。
率直に言って、ランドセルなんて、国内需要しかないと思っていた人が多いはずです。でも、必ずしもそんなことは無いということですね。やっぱり、こういった視野の広さは必要なようです。1つのデパートで100個も売れるということは、掘り起こしていけば、かなり需要はありそうです。
それにしても、韓国で日本の高級品をおおっぴらに持ち歩いて平気なのでしょうか。なにせ、かの国では、親日というだけで風当たりが相当強いらしいですからね。
この点に関しては、良く分かりません。
- ひな人形、大人女性の需要高まる
オリコン 2015年2月22日 [↩] - 韓国、小学生の子を持つ親が「裕福さ」競い合い=日本製の高価なランドセルは即完売、3万円の筆箱も―中国メディア
Record China 2015年3月17日 [↩]
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