全く個人的なことですが、浴室の換気扇が壊れたために、業者に修理を依頼することにしました。この件に関して、参考になることがあったので、ご紹介したいと思います。
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GoogleのAdWordsなどは意外と使える
とりあえず業者を探すときに意外と困ったのが、どうやって業者を探すかです。換気扇の交換ってどこの業者に頼めばいいのでしょうか。仮にタウンページを使うとしても、どんな業種のページを探せばいいのでしょう。リフォーム業者?
困ったときにはインターネットだろうという事で、「換気扇 取替え」とか「換気扇 工事」などというキーワードで検索してみました。
最近は多くの人が、同じような行動を取るでしょう。そう考えると、Google のAdWords のような広告は、一定の利用価値がありそうですね。AdWords というのは、Google の検索結果の上部や右に出る文字の広告です。
自分が探し物をしてみると、こうした広告の有用性が改めて理解できます。
電話での取次ぎだけ?
そのうちの一つに電話をしてみると、ちょっと意外な対応をされました。工事をする地域と連絡先と換気扇と言うワードだけを聞いたら、後ほど担当者から電話しますと言われて電話を切られてしまったのです。
最初の電話から30分から1時間程度たったころに、担当者と言う方から電話がありました。その方と工事の日程や料金の確認をして、何とか工事の手はずは整いました。
ただ、それにしても、雑な対応だなあという印象は拭えません。こっちは良く分からない状態で電話をしているので、最初の段階で、もう少し説明が欲しいなあというのが率直な感想だったのです。しかも最初の電話は、ちょっとぶっきらぼうで、印象が悪かったんですよね。まあ、余談ですが。
状況から察するに、おそらく今回インターネットに広告を出していたのは、工事の受注だけをする会社なのでしょう。その会社は、提携している業者に割り振って丸投げしているだけなのです。
最初の会社としては工事の依頼だけを受ければお役ごめんです。たいした説明もせずにさっさと電話を切ってしまっていたわけです。もしかしたら、詳しいことを聞かれても、答えられなかったのかもしれません。
ネットを使った営業代行というのは、幅広い業種でありそうですね。
料金はかなり安めでした
ちなみに今回この業者を選んだ理由は、料金体系が明確で、しかも安かったからです。新しい換気扇本体込みで2万1800円って言われたのかな。他に金額が明示されているところだと、総額で3万円台というのが多かったようです。それと比べると、かなり安い料金ですよね。
もっとも最終的には、配管の工事も必要だったことで、プラス5,000円余分に取られました。率直に言うと、本当に必要かどうかちょっと疑問だったんですけどね。安い工事なので、工事の単価を上げたかったのかもしれないと感じたのです。まあ、この程度なら妥協しましょう。本当に必要だったかもしれませんし。
なんにしても、「ネット広告で集客し、工事料金を下げて契約を取る」というのが、この業者のスタイルなのでしょうね。
工事に来たオッチャンに確認してみました
気になっていた、インターネットで営業活動をしていた会社との関係を、工事に来たオッチャンに聞いてみました。ちなみに、このオッチャンが、折り返しの電話をした人でもあるようです。おそらく自営業者なのでしょう。
予想通り広告を出していたのは別の会社で、その会社と提携しているという話でした。この会社にかなり高い割合でお金を払っているようで、「ウチは薄利多売ですよ」ということです。
「半分位は取られちゃうんですか?」と踏み込んで聞いてみましたが、さすがにそれには答えてもらえませんでした。ただ、否定もされなかったので、良い線だったのかもしれません。
また、「ウチとしては、次は直接電話してくれたほうが助かるんですよね」と言って、オッチャンは電話番号を残していきました。やっぱり、営業の手数料は相当取っているようですね。
ただ、受取った領収書には、最初に電話をした会社の名前が載っていました。ですから厳密に言うと、元受が広告を出していた会社で、工事に来たオッチャンが下請けという形式なのかもしれません。そう考えると、それほど新しいやり方では無いのかもしれませんね。
ただこの理解だと、実際の契約自体を下請けに投げていることになります。なぜなら、私が実際に仕事を申し込んだのは、後から電話を掛けてきたオッチャンだからです。
下請けが元受の代わりに契約を取るって、かなり不思議な形だなあという印象ですよね。普通は元受が契約までを取り交わし、それを下請けに任せるものですから。この両者の関係をどう考えればいいか、未だにちょっと分からないでいます。
まあ、なんにしても、こういうビジネスのやり方もあるのだなあという勉強にはなりました。
オッチャンの取り分を想像してみよう
さて、この工事に来たオッチャンの取り分や年商は、大体どのくらいなのでしょうか。推測を交えながら、考えてみましょう。
実質的な工事費用を推測してみよう
まず今回の元々の工事料金が2万1800円です。また、換気扇本体の定価は1万6900円なのだそうです。ただこの換気扇、amazon.co.jp などだと、相当安く売られているようです。これを書いてる時点だと6,100円で売られています。ということで、仮に仕入れ値を4,800円くらいと想定してみましょう。計算しやすいですし。
そうすると、実質的には、1万8000円の工事費用という事ですね。半分を元受の取り分とすると、9,000円がオッチャンの取り分という事になります。そう考えると、そんなに悪くない感じもしますね。1時間足らずの工事でしたから。
オッチャンの年商を想像してみよう
1日平均3件契約を取れたとして200日働いたと仮定してみましょう。そうすると、年商で540万円となります。1日平均4件契約を取れたとして250日働いたとすると、年商で900万円です。だいたい、このあたりだと想像してよさそうですね。
1日の工事件数の根拠
ちなみに1日平均4件の根拠は、8時間労働として2時間に1件で考えました。工事自体はそれほど時間がかからないものの、移動にはそれなりに時間がかかるでしょう。そう考えると、2時間に1件程度が妥当に思えたのです。
また、顧客に対して、中途半端な時間は指定しづらいでしょう。1時間に1件のペースで仕事を取るのが無理なら、2時間に1件とするのが自然に思えたのです。
もしかしたら時間設定をファジーにしておいて、1日5件以上取れるのかもしれません。ただ、毎日コンスタントにそれほど多くは取れないとも思うのです。
また、予約の電話をしたときには、それなりに予定が詰まっているようでした。ギチギチでは無いものの、仕事が無くて困っているという感じでもありません。ですから、1日平均3件以下という事も考えにくそうです。
以上のような点を踏まえると、平均すると1日3件か4件程度と考えるのが妥当そうな気がするわけです。
利益も想像してみよう
今回の工事だと、経費はそんなにかかっていない感じでした。移動は基本的に車でしょうから、これに関するコストの方がかかるかもしれませんね。また、連絡手段に携帯電話を使っていますから、この費用がかかりそうです。
大雑把に費用を2割として、年収になおすと、432万円から720万円と言う感じですね。まあ、大きく儲かるという感じでは無いですが、安定した収入は望めそうです。
それに、実際は営業会社の取り分がもう少し少ない可能性もあります。また、営業会社を通さない直接の契約もあるでしょう。そう考えると、安定した暮らしはできそうです。
職人として起業し、起業直後に安定した売り上げを維持したいのなら、こういう会社を利用するのもアリかもしれません。
営業代行業をするという手もある
ここまでは職人としての稼ぎの話でした。しかしビジネスとしては、営業代行の方をビジネスにする事も考えられますね。
インターネットに限らず、何かしらの営業スキルがある人は、営業の代行をビジネスにできる可能性はありそうですね。しかも、営業のスキルがある人は、技術職をやるよりも儲けられそうです。
特に今回のようなシステム化ができれば、電話番の社員を一人置いておくだけで、安定した事業は展開できそうです。かなり効率的なビジネスができるでしょう。
基本的な業務は電話番に任せて、本人は違うビジネスをする事も可能です。もちろん、ウェブサイトをどうするかとか、広告をどんなところに出すかといった部分では、頭を使わないといけないでしょうけど。
営業職だったら、仮に企業に残ったとしても、高級が取れる可能性が大きいです。向き不向きが大きい仕事だとは思いますが、自分に適正があると思う人には良い職業なのかもしれませんね。もっとも、適性が無い人には地獄のような仕事だと思いますけど。
何か新しいビジネスを始めるなら、私としては営業代行で起業を考えるほうが好みです。
余談ですが
最後に本当に余談ですが、工事にきたオッチャンのアドバイスを紹介しておきます。
まず、換気扇としては、パナソニックよりも三菱の方がいいそうです。パナソニックは中国製なのがいけないようですね。また、中国よりはタイの方が良いということも言っていました。
あくまで個人の見解なので、参考にするかどうかはお任せします。
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