ネットの方が相性が良い雑誌はネットへの移行を模索?| 週刊アスキーが事実上の廃刊へ

週刊アスキーが事実上の廃刊になるようです。

もう少し正確に書くと、2015年5月26日発売の6月9日号をもって休刊するようです。以降はウェブサイトとして残していくということです。パソコン関係の雑誌という性格を考えると、この雑誌が紙媒体として復刊する可能性はほとんど無いと思って良いでしょう。

ちなみに、週刊アスキーのウェブサイトは現在「週アスPLUS」という名前ですが、このサイトが「週刊アスキー」と名前が変わるのだそうです。ウェブサイトが本家だという意思表示をしたいのでしょうね。

部数の変化をチェックしてみよう

ところで週刊アスキーというと、それなりに有名な雑誌です。コンビにでも売っていますしね。人気雑誌といっても良かったでしょう。

その雑誌が休刊になる理由は、もちろん、部数の減少です。では、どの程度のペースで減少したのでしょうか。ちょっとチェックしてみましょう。

日本雑誌協会というところでは、印刷部数を公表しています。そのデータによると、2012年10月から12月期以降の四半期ごとの一部ごとの平均印刷部数の推移は次のようになっています。

四半期平均発行部数
2012年10月~12月133,077
2013年1月~3月129,942
2013年4月~6月123,700
2013年7月~9月121,270
2013年10月~12月115,434
2014年1月~3月111,459
2014年4月~6月105,500
2014年7月~9月98,154
2014年10月~12月96,309

グラフにすると次のような感じですね。

172

これを見ると分かるように、週刊アスキーの印刷部数は、発行するごとに少なくなっています。かなり悲惨な状況です。

しかも、この傾向は、ここ1年とか2年に限ったものではありません。長期で低落しているのです。例えば、2008年の4から6月期には、1部あたりの部数が199,125だったのだそうです。つまり、今の2倍以上の部数が印刷されていたわけですね。

今後のことを考えると、そろそろ店じまいしようと考えるのは、それほど不思議なことでは無いでしょう。こんな長期低落傾向だと、多少のてこ入れで突然反転するとは考えにくいですから。

印刷部数自体を考えると、まだまだやっていけそうな気もしないではありません。しかし、ずっと減り続けている状況を考えると、廃刊にするのが妥当だという判断をしたのでしょうね。

また、PCの雑誌という性格を考えると、紙媒体よりもネットの方が良いのでしょう。PCに興味を持っている人であれば、紙媒体でなくウェブサイトをチェックするでしょうから。

もっとも、ネットにはライバルが多すぎます。その中で成功をおさめるのは容易なことでは無いでしょうけどね。

ネットと相性が良い雑誌はネットへの移行を模索?

週刊アスキーに限らず、ネットとの相性が良い雑誌は、ネットへの完全移行を模索しているのかもしれません。例えば最近では、「月刊デ☆ビュー」も休刊し、ネットに一本化されています。

もちろん、写真を重要視しているファッション誌などなら、紙媒体の存在価値は未だに大きいのでしょうけどね。ただ、それ以外の雑誌では、こうした傾向は今後も続いていくのでしょうね。ネットでのサバイバルも楽では無いでしょうけど。

ネットの情報をまとめて紙の雑誌で出版するという動きも

雑誌のネット移行がすすんでいる一方、ネットで提供した情報を整理しなおして、紙の雑誌にするという流れもあるようです。小学館がNEWSポストセブンマガジンという雑誌を出したのですが、これはNEWSポストセブンというサイトに掲載されたものを編集したものなのだそうです。

ちょっとややこしいのが、このNEWSポストセブンは「週刊ポスト」「女性セブン」と言った雑誌の記事を紹介するサイトなのです。つまり、週刊ポストの記事がNEWSポストセブンに載り、それがさらにNEWSポストセブンマガジンに載るという事も考えられるわけですね。かなりややこしいことになっています。

NEWSポストセブンマガジン自体が単発モノみたいですから、定期的に刊行されるのかよくわかりません。ただ、流れとしては面白い流れと言えそうです。

それに、コストが余りかからないのも、大きなメリットなのかもしれません。基本的に記事は、NEWSポストセブンのものを流用するようです。ですから、新たに記事を各コストは、ごっそりと省けるわけですね。

ネットでの情報を整理しなおして紙媒体にするという流れが定着するのか、興味をもってみてみたいと思います。

ブロク本はすっかり見なくなった

ただ率直に言って、この試みには厳しい面もありそうな気もしています。というのも、一時期流行したブロクの記事を編集して出版するという流れが、最近はあまり見られない気がするからです。

専門家が書いた解説記事を整理してブログにするようなことは、今でもあるのでしょうけどね。一時期のように何でもかんでも製本して販売するという事はなくなっているように思うのです。

スポンサードリンク

スポンサードリンク



関連した記事を読む

コメントは受け付けていません。