サムスン電子のスマートフォンが日本であまり売れていないという話はよく聞きます。それに関しての興味深い記事を見つけました。率直に言って、「これって末期症状じゃないか」とすら思います。
自社のロゴを消したスマホを発売
具体的にどんな記事を見つけたかというと、AFP=時事の「サムスン電子、日本向け新型スマホから自社ロゴ消す」1 という記事です。記事のタイトルにあるとおり、日本で発売する「ギャラクシーS6(Galaxy S6)」「ギャラクシーS6エッジ(Galaxy S6 Edge)」からは、同社のロゴが消されたのだとか。
いわゆるノーブランドとして売り出すわけです。周りからはどこの携帯なのか分からないようにするわけですね。
要するにこれって、サムスンのロゴが入っていない方が売れると判断されたわけですよね。というか、ブランド名がわかると売れなくなると思っていると言ったほうが適切かもしれません。これは誰がどう見ても、末期症状でしょう。
同じスペックで同じ値段だったら他社製品を買う
仮に他社製品が、同程度のスペックだったとします。しかも、値段も近かったとしましょう。だとしたら、ロゴが入れられる他社製品を選びますよね。一般的にノーブランドとして売ろうと思えば、価格が安くないと売れませんから。
と言うことは、サムスン電子のスマホは、他社製品よりも一段低いところにあると考えられているわけです。少なくとも日本の市場では、そう見られています。
でも、ブランド名を隠すなんて事をやっていても、ブランドイメージをよくすることなんてできませんよね。はっきり言って、小手先のごまかしですから。
日本でのビジネスは今後どうするつもりなのでしょうか。長期的な展望があるようには思えないのです。
そうとう切羽詰った状況なのでしょう
ブランド名を隠した商品を売るという決断をしたという事は、当然ですが、ここまでしないと売れないという判断をしたという事です。日本でのサムスンは、撤退一歩手前ぐらいまで追い込まれていると言っても、言い過ぎとは言えないでしょう。
まあ、現在の日本と韓国の関係を考えると、サムスンのスマホが売れないのは理解できますけどね。他紙に掲載された政権の批判記事を紹介しただけで、産経新聞の元支局長を刑事裁判にかけたり国外に出さないような措置をしている。韓国というのはそういう国です。少なくとも、多くの日本人はそう見ています。そんな国を代表するメーカーの商品を買いたくないという人がたくさんいても、全く不思議なことではありません。
さらに言うと、そもそも日本人は海外の家電はあまり買いませんからね。そもそもが、外国メーカーにとって、日本市場というのは参入障壁が高いのです。
こう考えていくと、もうプラスのポイントがほとんど見つかりません。やっぱり撤退間近という印象しかないんですよね。
- サムスン電子、日本向け新型スマホから自社ロゴ消す
AFP=時事 2015年4月18日 [↩]
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