Yahoo!でアジア系のニュースを配信する会社は、印象操作的な手法を使った記事を書くことが多いです。具体的には、中国や韓国でのネットでの反応と称して、個人のネットでの書き込みを記事にしているのです。例えば最近の記事で、次のようなものがありました。
サムスンが自社ロゴを消した!難攻不落の日本に挑戦=韓国ネット「日本では無理だ、あきらめろ」「なぜ日本人は韓国を嫌う?侵略されたのはこっちだ」
Record China 2015年4月20日
こういった記事では、最初に概略を紹介します。そして記事の後半に、韓国人や中国人のコメントとされるものを、翻訳してくっつけています。
印象操作をしている可能性が大きい
率直に言って、この手の記事は、印象操作を目的としている可能性が大きいです。というのも、記事を書く人の都合で拾うコメントを選ぶ事ができるからです。
日本に批判的なことを書きたければ、批判的なコメントを拾ってくるだけです。あるいは、最近は逆に、日本に好意的なコメントだけを拾ってくる場合もあります。どちらにしても、コメントを拾う記者や編集者の意図で、印象を操作できるわけですね。
ちなみにこのやり方って、テレビのニュース番組での印象操作と同じですよね。街頭に出て一般の人の意見を聞いている体で報じるのですが、実際には自社の論調にあった人の意見だけを取り上げるやり方です。
あるいは新聞社も、読者の意見を紹介する欄を使って、似たようなことをやっています。聞いた話によると、朝日新聞の捏造事件が盛り上がった際には、この欄を使って、朝日新聞擁護キャンペーンと言えるようなことをしていたようです。
まあ、使い古された手法である事も事実なわけです。
最近は効果が薄れてきた?
読み手の側もバカでは無いので、最近はこの方法も効果がなくなって来ました。
何回も繰り返していると、意図的にコメント抽出しているのがバレますからね。もっとも、いわゆるネトウヨさんとかは、毎回敏感に反応するのですけどね。
そこで、ここ数ヶ月は、新しい手法を取り入れるようになっています。韓国や中国のネットの反応ではなく、欧米の反応を載せるようになっているのです。
当事者じゃないところのコメントを載せることで、客観的な感じを演出したいのでしょう。例えば、次のような記事が書かれています。
サムスン、日本市場で自社ロゴを消す販売戦略「その提案は日本と韓国どちらから出てきた?」「最近の政情を考えると仕方ない」―欧米ネット
Record China 2015年4月21日
欧米の人たちが日本や韓国に興味を持っているのか?
でも、このやり方って、かなり無理がありますよね。例えば今回の記事だと、サムスンのスマホが日本で売れるかどうかなんて、欧米の人たちが興味を持っているはずがありません。例えば私たちも、フランスでのサムスンのスマホの評判なんて興味がありませんよね。
おそらく、欧米に住む韓国人か韓国系の人たちの意見をまとめて、書いているのでしょうね。どこに書かれたものかソースが全く無いので、記者が自分で作文をしている可能性すら否定できません。
そこまでのことはやっていないと思いたいのですけどね。ソースを全く示していない以上、疑われても仕方がないですよね。多少でも信憑性を出したければ、どこに書かれてコメントかを書けば良いわけですから。
まあ何にしても、この手法はちょっと無理がありそうです。第三者の意見のような感じで印象操作をするというのは、上手く行けば効果がある手法なんですけどね。ここまでやり方が稚拙だとね。
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