マイナー競技って選手層が薄いんだね| 持久力が必要な協議で多数の喫煙者が日本代表選手になっているようだ

ハンドボールの男子日本代表選手が、喫煙を禁止されている施設での喫煙を見つかってしまったのだそうです。なんだか高校生みたいな事件ですね。1

しかも、喫煙していたのは1人や2人ではありません。8人もの選手が喫煙していたのだとか。代表チームが何人かは知りませんが、かなりの割合であることは間違いないでしょう。

意識の低さの問題を指摘する声が多いが

このニュースに対して、Yahoo!ニュースのコメント欄では、選手の意識の低さを非難するものが多かったようです。代表選手がそんなルールを守れないと、高校生などの若い選手に悪影響だというような感じの批判もありました。

まあ、タバコをすってはいけない場所でタバコをすったのですから、そういう非難はあっても不思議ではありません。

でも、個人的には、全く違う部分に驚きを感じました。習慣的にタバコをすうような選手でも、ハンドボールでは日本代表になれるという事実です。「え、そんなにレベル低いの?」と思ったわけです。

ハンドボールについて詳しいわけではありませんが、かなり持久力を必要とされる競技でしょう。その競技の日本代表選手がタバコを吸っているという事実に驚いたのです。

喫煙の習慣があるような選手でも、日本代表になれてしまうのですね。しかも、何人もの選手が。サッカーや陸上の長距離では、絶対に考えられない状況ですよね。

マイナー競技とは言え、さすがにこの状況は酷いのではないかと思います。協会の関係者が「社会人として恥ずかしい」というコメントをしているのだそうですが、喫煙者が代表になれる事も十分恥ずかしいことでは無いでしょうか。

実質、おとがめ無し?

ちなみに、今回の喫煙に対する処分ですが、実質おとがめ無しのようです。

記事によると、「8人には禁煙プログラム、リポートや読書感想文の提出などが課された」ということです。つまり、ペナルティとしてはリポートや読書感想文の提出のみです。これってペナルティと呼べる程のものではありませんよね。

一応追加の処分も検討されているようですが、「リオ五輪アジア予選を控え、代表除外は免れる見込み」ということです。タバコを吸う8人がいないと日本代表は勝てないと言っているようなものですね。

やっている事も高校生みたいな事ですが、処分の内容も高校生並です。ほとぼりが冷めたら、また喫煙者も出てきそうですね。

と思ったら、3か月だけ代表から外すと書いているところもありますね。朝日新聞デジタルの記事では、次のような記述がありました。

日本ハンドボール協会は8選手を、少なくとも3カ月間代表から外すことを決めた。禁煙を促し、読書、奉仕活動などの更生プログラムに従事させる。

朝日新聞の方が断定的な書き方をしているから、代表から外すのは確定なのかな?もしそうなら、この処分で意識が低い選手が誰なのかは明らかになりますね。

全体の何割くらいなのでしょうか?

8人もの喫煙者がいたということで、ちょっと気になったのが、何人の中の8人であるかという点です。事の重大さを知るためにも、分母の数はちょっと気になりますよね。

色々調べてみると、2つ情報を手に入れました。まず一つは産経新聞の記事です。その記事によると、2015年の4月22日に27人の選手を代表候補として発表しています。2

もう一つが、2014年に行われた「第19回ヒロシマ国際ハンドボール大会」という試合のメンバー表です。このメンバー表によると18人が登録されているようですね。

この2つから考えると、おそらく二十数人の選手が居たと考えるのが自然でしょうか。そして、そのうちの8人が隠れて喫煙をしていたわけです。つまり、約3分の1の代表選手が喫煙者ということになります。

そりゃ勝てんよ。

喫煙者を無くす方法はあるのでしょうか?

さて、日本代表の男子チームから、喫煙者を無くすことは出来るのでしょうか?

まず、おそらく当面は無理でしょうね。今回発覚した人数からして、全員に禁煙をさせる事は不可能です。そんなことが可能なら、日本全国で禁煙に成功している人が増えているはずですよね。

また、報じられている感じからすると、喫煙者を外すと代表チームは大幅に戦力ダウンしそうです。とういことは、日本のハンドボール界の選手層は相当薄いと考えて良いのでしょう。

代表漏れしている人は、そもそも喫煙者に勝てないわけですから。ですから、すぐに新しい選手が出て、喫煙者がプレーできないような環境を作るということも考え辛いです。

となると、長期的に競技のレベルを上げていくことを考えた方が良いのでしょうね。喫煙者が代表に選ばれない程度のレベルになれば、結果的に淘汰される事になるでしょう。

平均的な日本人並みの喫煙率

ちなみに、厚生労働省のサイトによると、日本人男性の「喫煙習慣者」の割合は、32.2%なのだとか。平成25年の調査ですね。また、20歳代の男性に限定した場合の喫煙率も36.3%ということです。

つまり、ハンドボールの男子の代表チームは、日本人の平均と同じ程度の割合でタバコをすっているわけです。ハンドボール選手の意識の低さが良く分かります。

代表選手を見ると大卒者が多いようですが、そこでタバコを吸わないような指導は無かったのでしょうか?


  1. 【ハンド】日本代表主力8選手、禁煙エリアの喫煙で処分
    スポーツ報知 2015年5月21日 []
  2. 銘苅、土井ら海外組が代表候補入り 宮崎は外れる
    産経ニュース 2015.4.22 []

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