りそな銀行中目黒支店で個人情報漏洩が問題になっているようです。芸能人が来店したことを、行員の娘がtweet したのだそうです。1 ネット情報を総合してみると、通帳を紛失して再発行の手続きに来たようですね。情報尾を流されたのは、ジャニーズのタレントのようです。tweet した行員の娘は、住所も大体把握していることをほのめかしているようです。
全ての従業員に守秘義務を守らせるのは無理
社員の教育をどれだけしたところで、こうした情報漏洩を完全に防ぐことは不可能なんでしょうね。SNSで芸能人が来店したことを自慢げに語る飲食店の店員は、後を絶たないようですし。
でも、他の企業よりも信頼性を求められる銀行での個人情報漏えいは、かなりの痛手でしょうね。個人情報が漏れる銀行というイメージは当分残りそうですね。しかも、今回は、住所などの顧客の個人情報を娘とは言え部外者に漏らした疑いがあります。これはインパクトが大きいです。
実はこの行員には、余罪もあるようです。この行員は俳優の西島秀俊の免許証をコピーして、それを持ち帰ったりもしているのです。
発覚しているだけで2件です。これ以外にも色々やっていると思った方が自然でしょう。芸能とは全く関係ない私たちでさえ、身分証明書を出して本人確認をするのをためらいたくなるような事件です。
処分は何処まで出来るのか?
ちなみに、りそな銀行は「お詫びとご報告」という文章を出しています。
お詫びとご報告
6月8日(月)、特定のお客さまが中目黒支店にご来店された情報が、Twitter 上に漏えいしていたことが判明いたしました。
お客さま並びに関係者の皆さまには、多大なご迷惑とご心配をお掛けいたしましたことを、深くお詫び申し上げます。
現在、事実関係については調査中ですが、調査結果に基づき、厳正に対処してまいります。
弊社では、全ての従業員に対して、守秘義務等に関する研修を行ったうえ、全社員から誓約書の提出を受けておりますが、金融機関としてあってはならないことであり、今回の事態を厳粛に受け止め、今後かかることが二度と発生しないよう、再発防止に全力を挙げて取り組んでまいります。
ご迷惑をお掛けしましたお客さま並びに関係者の皆さま、ご心配をお掛けしました皆さまに対しまして、心よりお詫びを申し上げます。
以 上
この文章でちょっとよく分からないのが、「情報が、Twitter 上に漏えいしていた」としながら、「事実関係については調査中」と書いています。結局、漏洩の事実を全面的に認めていないということなのでしょうか。あるいは、大筋では認めた上に、詳細を確認しているということなのでしょうか。ちょっとわかり辛いです。まあ、慌てて出した文章なのでしょう。
ところで、「全社員から誓約書の提出」を受けた上で、「厳正に対処」ともしています。でも、実際は何処までの処分が出来るのでしょうか。
有名人の名前が出てしまったことで、確かに会社に与えた損害は大きいのは間違いありません。会社の信用を著しく傷つけたというのが、一番大きな損害でしょうか。また、細かい話ですが、ジャニーズのタレントの場合は、引越しする必要もあるでしょう。その費用はりそなが持つことになる可能性も大きいです。
とは言え、やった行為としては、芸能人が来たことを自分の娘に伝えたことと、業務上の資料を持ち帰ったことだけなんですよね。こうした行為に、何も音沙汰無しで済むとは思いません。でも、解雇などの厳しい処分が出来るかというと、ちょっと疑問に思うところもあります。正社員の首を、そこまで簡単に切れるのかという疑問もあるのです。
ネット情報によると、この行員はパートタイマーだったという話もあります。だとしたら、解雇は簡単なのですけどね。実は正社員がやったのだとしたら、どういう処分にするのでしょうか。
経営者としては難しいところ
こういうルールを守れない人間というのは、必ず存在します。しかも、人間の口に鍵をかけられない以上、全社員を完璧に教育する事もできません。
一番リアルな対処方法は、個人情報を扱う部署ではそれなりに信頼できる人間しか置かないことでしょうか。例えば、入社して○年以上の正社員のみなどの縛りがあれば、漏洩する確率は減るのでは無いかと思います。正社員ならそれなりの責任感は期待できるでしょうからね。
まあ銀行とは言え、窓口業務にそこまでの人員を裂くのは現実的では無いでしょうけどね。少なくとも窓口に正社員を増やすなどの対応策を取ることはあるでしょう。
そして消費者としては、常に情報漏えいはするものだと思って生活すべきでしょう。守秘義務があろうが無かろうが、しゃべるヤツはいなくなりません。
- りそな銀行、利用客の来店情報漏えいで謝罪
ねとらぼ 2015年6月8日 [↩]
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