民主党は民主主義も法治国家である事も言論も捨ててしまったのか?| 組織的な暴行を指示する野党第一党が憲法9条のを守っているという茶番

民主党の議員が衆院厚生労働委員会の渡辺博道委員長にケガを負わせたことが問題になっています。ケガを負わせたこと自体も問題ですが、それ以上に問題なのが、実は民主党としての指示1 があって暴行に及んだことが明らかになったのです。

組織的に暴行を行うなんて、まっとうな組織ではありませんよね。テロじゃないかと批判する人すらいます。

長妻昭代表代行が番組内で釈明しています

さて、この件に関して民主党の長妻昭代表代行が新報道2001というテレビ番組の中で釈明しています。でも、その釈明があまりに酷く、火を消すどころか逆に激しくなりそうな内容でした。2

産経新聞の記事を元に、具体的に何を言ったのかチェックしてみましょう。

民主党の長妻昭代表代行は14日のフジテレビ番組「新報道2001」で、同党議員が12日に衆院厚生労働委員会の渡辺博道委員長(自民)の入室を実力行使で阻止し、議事を妨害したことに関し、「数の力でほとんど議論なしに採決するときに野党がお行儀よく座り、『不十分だが、いいか』と見過ごし、法律をドンドン通すことが国益にかなうのか」と述べ、暴力による妨害を正当化した。

この発言って、結構凄いこと言っています。開き直って、自分達の行為を正当化してしまっているのです。

でも、民主党の公式なスタンスは全然違うものでした。別の記事の中で、「民主党は同日の理事会で陳謝した3 」ことを伝えるものがあるのです。ということは、民主党の代表代行は、この陳謝を撤回したのでしょうか?

自民党のやり方が気に入ろうが気に入るまいが、暴力を使って変更しようということは絶対にいけないことですよね。しかも、それが、組織的な指示の元に行われたとなればなおさらです。

暴力でルールを捻じ曲げようなんて、テロリストの発想ですからね。言論の場でのこの行為は、言論の否定に他なりません。

しかも、それが組織的に行われているのです。政党が暴行を指示するなんて、法治主義を否定しているようなものです。

さらに言うと、「数の力」と言い出した部分も、違和感を感じます。数の力を与えたのは、日本国民のはずだからです。日本国民の支持が得られなかったから、民主党は現在のような状況になっているんですよね。自民党の「数の力」が気に入らないのなら、自分達が指示されて数の力を得るしかありません。

そもそも数の力がけしからんという発言は、民主主義そのものの否定といっても言い過ぎではありません。民主党がやっているのは、一部の人の意見を力でゴリ押ししているのと変わりありませんからね。こんなの、民主主義ではありません。

素直に謝って収集を図ったほうが、傷は小さかったと思うのですけどね。長妻氏の発言で、しばらくの間は批判がおさまることは無いでしょう。こういう暴走した後に自爆する感じも、民主党らしいといえば民主党らしいのかも。

そして、この人たちが憲法9条を変えるのはけしからんと言っているのです。もう、タダの冗談としか思えません。

党としての指示があった

産経新聞の記事の中でも、党としての指示があったことを伝えています。せっかくなので、これもご紹介しておきましょう。

同番組では、12日の厚労委の前に民主党が作成した「作戦司令書」のメモを紹介。メモには「委員長に飛びかかるのは厚労委メンバーのみ」との記載があり、暴力による妨害を指示していた。

作戦は実行され、民主党議員が委員室前に30人以上陣取り、労働者派遣法改正案の審議をやめさせるため渡辺氏の入室を阻止しようとした。渡辺氏は激しくもみ合った際に首などを負傷し、全治2週間の診断を受けた。

この手の実力行使的な話は、以前の国会でもありました。ハマコーさんが現役の頃は、しょっちゅうでしたよね。

でも、「委員長に飛びかかる」のを党の文章として指示したのは、どう考えてもアウトですよね。やっぱり、組織的なテロとしか思えないんだけどなあ。

議論するのも拒否している

ちなみに、民主党は議論すること自体も拒否しているようです。「数の力でほとんど議論なしに採決」などといいながら、質問を拒否しているのです。

民主党議員は審議が始まった後も委員室内で着席せずにやじを飛ばし、同党の質問時間になっても質問を拒否した。渡辺氏が派遣法改正案の審議の終了を宣言すると、委員長席付近で議事進行を妨害し、自民党は民主党の山井和則、中島克仁、阿部知子の3議員に対する懲罰動議を衆院に提出した。

自分達に与えられた質問の機会も使わずに、数の力がどうだとか言っているわけです。やっぱり、今回の一連の流れを見て、国民的な共感が得られるとは思えません。

健全な野党第一党は出てこないのかなあ

今のような感じが続くと、民主党が復活する目はほとんど無さそうですね。この方たちは、自分達が政権を追われた理由を全く理解していないようです。報道を見る限り、その後の選挙に勝てない理由も、全然分かっていないようですし。

こうなると、他の政党に期待するしかないのですが、そういう目も育ってはいないようです。政権が担えるようなまともな政党を作るには、また自民党を割るしかないのかなあ。チェック役として、そういう政党も必要だと思うんですけどね。民主党がこの体たらくだと。

まあ当面は、自民党が暴走しすぎない事を期待するしかありません。今の壊れたブレーキだとどうしようもありませんから。


  1. 派遣法改正案 民主党、「委員長に飛びかかるよう」文書で指示
    フジテレビ系(FNN) 2015年6月13日 []
  2. 民主・長妻氏が議事妨害の「暴力」を正当化「お行儀よく見過ごせば国益かなわない」
    産経新聞 20156月14日 []
  3. 渡辺厚労委員長が頸椎捻挫=もみ合いで全治2週間
    時事通信 2015年6月12日 []

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