マクドナルドの集客力は圧倒的| こういう会社は、ちょっとでも集客力が落ちるとピンチになる

食の安全が問題に成って以来、駄目な企業の代名詞のようにもなっているマクドナルドです。でも、マクドナルドが日本最大のレストランチェーンであることは、現在でも否定できない事実です。

そこで気になったのが、日本最大のレストランチェーンであるマクドナルドを、日本人はどの程度の頻度で利用しているのかという点です。個人的には、年2回とか3回のペースでしか利用していなくなっていますが、世間の人はどの程度利用しているのでしょうか。

ちょっと興味があるので、公表されているデータを下に、概算してみましょう。

売上高は5,000億円程度

まず、マクドナルドの売上です。2013年の「マクドナルドCSRレポート」という資料によると、直営店とフランチャイズをあわせた売上の合計は、5,044億円とあります。

現在の状況を考えると、4,000億円台の後半くらいでしょうか。今回は概算したいだけなので、全店で5,000億円の売上があるものとして計算してみましょう。

一人当たりいくらくらい使う?

全店の売上が5,000億人で、日本の人口が1億2000万人とすると、日本人一人当たりがマクドナルドに使うお金は、1年で4,167円と計算できます。端数を出しても仕方がないので、ここでは4,200円としておきましょう。

さて、次に気になるのが、マクドナルドの一食あたりの値段です。ちょっと調べてみましたが、マクドナルドの客単価はどの程度か分かりませんでした。

ただ、マクドナルドの価格体系からすると、1食あたりの値段は400円くらいと想定できそうです。普通に食べると、500円台とか600円台程度ですよね。でも、ドリンクだけで済ます人も少なくないでしょうから、400円くらいと考えるのが自然だと思うのです。1

仮に1食あたり400円とすると、平均的な日本人は1年間に10.5回のペースでマクドナルドに行く計算になります。つまり、1か月に1回よりはちょっと少ないペースで、マクドナルドに行っているわけです。

これって、かなり凄いことです

月に1回程度というと、それほど多くは無いような印象をもつかもしれません。でも、冷静に考えてみると、これって相当凄いことなのです。

というのも、今回は単純に日本人の人口1億2000万人を元に計算をしているからです。でも実際には、マクドナルドには1年に1回も行かないという人だって少なくないでしょう。

例えば、0歳児がマクドナルドのハンバーガーを食べるはずは無いですよね。また同様に、60歳以上の人が、マクドナルドのハンバーガーを頻繁に食べるとも考えにくいはずです。

ということは、例えば20歳代の男性とか30歳代前半の男性などに絞って調べてみると、マクドナルドに行く頻度はかなり高いと考えられるのです。凄い批判をされていますが、マクドナルドの集客力って、やっぱりとんでもないものなのですね。

集客力が凄いからこそ、簡単に経営が傾く可能性も

ただ、マクドナルドの集客力が凄いからといって、マクドナルドが将来的に安泰だともいえません。というのも、マクドナルドは薄利多売の会社だからです。

マクドナルドに人がたくさん来たのは、そもそも料金が安いからという点があるのは否定できないでしょう。そして、料金が安いという事は、一般的に利益率が小さいということでもあります。

利益率が小さい企業というのは、集客力が落ちると経営が著しく悪くなる事が多いです。なぜかというと、集客力が落ちることで、固定費を払うだけの売上があげられなくなるからです。

凄く簡単に言うと、たくさんお客が来ることを前提に作っていたシステムが、崩れてしまうわけですね。

ですから、集客力が凄いという事は、必ずしもマクドナルドの経営が安定しているという事にはなりません。少し集客が落ちるだけでも、経営に大きな影響を与えることでしょう。

そして、実際に現在それがおこっているようです。財務諸表を見る限り、経営状態は確実に悪くなっています。

ここからさらに集客が悪化するようなことがあれば、かなり深刻な事態に陥るかもしれません。


  1. ネット情報によると、マクドナルドの客単価は570円程度であるとするデータもあるようです。でも、やっぱり、1食あたりで使う額は400円程度でよさそうな気がします。というのも、客単価というのは、あくまで1回の会計での料金です。2人分とか3人分を1人が払う事だって珍しくないでしょうから、1食あたり570円とはならないはずなのです。もっと少ないと考えるべきでしょう。 []

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