楽天が格安スマホの販売を強化するようです。店舗販売を拡大して、契約を増やすことを考えているようですね。
朝日新聞デジタルの記事を元に、どんな事をやろうとしているのかチェックしてみましょう。1
楽天モバイルのてこ入れが目的
昨秋に始めた格安スマホサービス「楽天モバイル」をてこ入れするため、7月末に初の専門店を大阪市に開くなど、全国主要都市に店舗網を広げる方針だ。ネット通販だけでなく、店舗拡張で成長加速を狙う。
ということで、わずか一年足らずでてこ入れをするということです。計画通りに契約者数が増えていないのでしょうか。あるいは、思ったよりも儲かるビジネスで、本腰を入れるきになったのでしょうか。
まあ、何にしても、実店舗を使って契約者を増やすことを考えているようですね。
ちなみに、楽天のサイトをチェックしてみたのですが、スマホの本体を購入する事も、SIM のみ購入する事も可能のようです。と言うことは、基本的に誰もがネット経由で契約できるという事ですね。
どんな場所に店舗を置くのか
それでは、どんなところに店舗を置くのでしょうか。
まずは現状ですが、次のように説明されています。
楽天は現在、ネット通販のほか、都内2カ所の「楽天カフェ」、仙台市の「楽天イーグルスグッズショップ」に窓口を設け、スマホの契約を可能にしている。
現在のところ、都内2か所と仙台に1か所で、実店舗での販売は3か所だけということのようですね。実質的にネットからの契約がほとんどなのでしょう。
それにしても、スマホの契約って、ネット経由で完全に契約出来るのですね。一度は実店舗に行かないと契約出来ないものだと思っていました。
さて、2店舗のみの実店舗をどの程度増やすかと言うと、次のようになるそうです。
これに加え、7月31日に大阪・心斎橋で初の専門店をオープン。8月中に神戸市に1店、仙台市に2店目を出す。その後、名古屋、札幌、福岡の各市にも店を出す予定だ。家電量販店にも販売コーナーを設け、楽天従業員を派遣する準備を進めているという。
現在の計画では、さらに6つの店舗を出すことを決めているようです。でも、それよりも大きいのが、家電量販店の利用でしょう。どこと組むのかは知りませんが、全国的に展開できるようになりますからね。
とは言え、家電量販店への出店は、それほど短い期間で出来るようになるわけでもなさそうです。
目標と現状のギャップ
朝日の記事には、てこ入れであると書かれていました。ということは、計画通りに進まない点があったのでしょうか。
格安スマホは、携帯料金の高止まりを問題視する総務省も普及を促している。だが、MM総研によると、3月末時点の格安スマホの契約は326万回線で、携帯市場全体の2%弱にとどまる。三木谷浩史社長は楽天として「1千万契約」の販売目標を掲げるが、まだ遠いというのが実際だ。
楽天として1千万契約が目標なのに、国全体で326万回線しかないわけです。楽天はこの分野では後発でしょうから、おそらく、まだ、数十万回線くらいなのでしょう。
三木谷氏の言う1千万契約はブラフとしても、楽天のような会社なら、シェアの3割程度は取りたいと思っているはずです。とりあえず現時点では、手っ取り早く100万契約くらいは取りたいと思っているのでしょうね。
そんな上手く行くのかどうかは知りませんけど。
実店舗を持つメリットは何?
ところで、スマホの販売会社が実店舗を持つメリットって、一体何なのでしょうか。ネットで全ての手続きが可能なら、わざわざ実店舗を持つメリットも無いように思うのですけど。とくに、端末が不要でSIM だけで良いという人なら、わざわざ実店舗なんて行きたくないと思うはずですよね。
それに関しては、次のような記述がありました。
そんな中で、楽天が店を広げる背景には、携帯大手から「番号持ち運び制度(MNP)」を使って乗り換えてくる客の不便さを改善する狙いもある。
番号持ち運びをする場合は、店舗に出向いた方が楽だという事のようですね。
とは言え、楽天のサイトを調べてみた限りでは、番号持ち運びもネットで手続きが可能なようでした。ですから、番号持ち運びのために実店舗を持つと言われても、ピント来ない部分もあります。
ネットだけで手続きをしようと思うと、色々と大変なのでしょうか。楽天モバイルのサイトの説明をざっと読んだ限りでは、それ程難しそうな印象は持ちませんでしたけど。
この部分の説明は、今ひとつピンときませんでした。もちろん、顧客の意見を聞いた上での決定でしょうから、そういうニースは確かにあるのでしょうけどね。
- 楽天の格安スマホ、店頭販売拡大へ 全国主要都市に予定
朝日新聞デジタル 2015年7月14日 [↩]
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