危機感を煽るイメージがしやすい言葉は流行りやすいんだろうね| 2015年の新語・流行語大賞、個人的には「戦争法案」

今年も新語・流行語大賞の候補が発表されています。大賞の発表は12月1日ということですね。

今年1年を振り返ってみると、個人的には、「戦争法案」が一番の流行語です。理由は後述しますが、私の中では一番インパクトがある言葉でした。

ちなみに、新語・流行語大賞のサイトの中では、50個の候補が選ばれています。かなり驚いたのですが、「戦争法案」も含まれていました。私以外の人にも、インパクトがあったのでしょうね。

さすがに、この語が大賞をとることは無いと思いますけどね。今回選ばれた言葉の中で、影響力が一番あった言のは間違いないように思います。

あれだけ大騒ぎする原因になりましたからね。

戦争法案と断定してしまうことで火をつけた

この言葉の影響力は、マスコミでの取り上げられ方を見れば明らかでしょう。国会前での大騒ぎは連日取り上げられていましたからね。実際にはマスコミが言うほどの人は集まっていないようですが。

言葉が独り歩きしたという意味でも、この言葉はに力があります。

戦争法案という言葉はテレビで繰り返し使われ、誰もが知る言葉になりました。流行語大賞にノミネートされるくらいですからね。

でも、改正案のどの部分がマズいのかまで、分かっている人はほとんどいないようなのです。本当に言葉だけを知っているという状態なのでしょう。

ただ、結果的に、「安倍は戦争をしたがっている」というレッテル貼りには完全に成功しているわけです。徴兵制なんて言葉も持ち出して煽っていましたからね。

断定は共産党の常套手段

この手の断定は共産党や社民党の常套手段です。この法案に関しても、「戦争法案」以外にも、「安倍は徴兵制を考えている」とか「安倍は戦争をしたい」というあまり根拠の無いレッテルを貼って批判をしています。

安倍首相や自民党の議員が反論しても、「安倍の言うことは信じられない」の一点張りです。その一方で、中国が言うことに耳を傾けようなんて言ったりもするんですよね。

彼らにとっては習近平の方が話を聞く相手として信じられるようです。まったく理解に苦しみますが。

はっきり言って、彼らの断定には、かなり論理が飛躍している程度が低いものが多いです。ですから、普段は彼らの主張は相手にされていません。

でも、今回は上手くいったのです。これはちょっと、理由を考えてみる価値がありそうですね。

ちょっと考えてみましょう

今回の断定が、世間に関心をもたれたのは何故なのでしょうか。

ひとつは、具体的な危険がイメージしやすかったと言うのが大きいでしょう。例えば、徴兵制が行われるような煽り方もしていましたから、自分の子供が戦地に連れて行かれる姿を想像し、拒否反応を示した人もいるものと思われます。

これが、同じ安倍政権で行われた特定秘密保護法案の改正では、ここまでの拒絶反応は起こりませんでした。

この法案の改正審議のときにも、共産党は今回のような煽り方をしていました。しかし、国民にリアルなリスクだと感じさせることは出来なかったわけです。

確かに、戦地に連れて行かれると言うようなイメージと比べると、かなり弱い感じはしますよね。この点は大きかったように感じます。

マスコミを上手に使えた

マスコミを上手に使えたのも、「戦争法案」という言葉が流行った理由のひとつでしょう。

個人的には詳しくチェックはしていないのですが、テレビ番組では圧倒的に反対派に肩入れしていたというもっぱらの評判です。改正賛成派の意見は、ほとんど知ることが出来なかったらしいですから。

ただ、これに関しては、ちょっと理由が分かりづらい点があります。というのも、テレビの多くは安倍政権に批判的で、上に書いた特定秘密保護法案のときにも反対意見を中心に放送していたからです。

でも、特定秘密保護法案のときには、そこまで報道は盛り上がらなかったんですよね。何が違うのか、ちょっと分かり辛いです。

主催者発表は大嘘としても、国会前にそれなりに人を集めたと言うので、番組で扱いやすかったのでしょうか。

たしかに、若者が大挙して国会前に集まったと言うのは、映像としては力がありそうですね。実際には、団塊の世代が中心で、若者はかなり少なかったそうですけど。

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