ももクロの紅白落選は妥当なのかもよ| 世間の関心はすごい勢いで失われている

2015年の紅白歌合戦の出場歌手が発表されました。今年も誰が初登場だとか、誰が落選したと言った話題で盛り上がっています。風物詩と言った感じのニュースですね。

今年一番話題になったのは、ももクロの落選でしょう。この落選には、いくつか興味深いポイントがあるので、ちょっと考えてみたいと思います。

事務所のコメントは最悪

今回のももクロの落選が話題になった理由の一つが、事務所のコメントが酷かったからです。

最初は事務所は公式サイトで「紅白歌合戦を卒業します」というコメントを発表しました。「卒業」という言葉を使うことで、落選ではなく自主的に辞退したのではないかという印象を与えようとしたのでしょう。

もちろん、これが事実なら、こうした発表も悪くは無いのかもしれません。ただ、その後のNHKの発表で、ももクロが落選であることがなんとなく分かってしまいました。

NHK はもちろん、明示的に「ももクロを落選させた」という言い方はしませんでした。しかし、ももクロが自主的に辞退したわけでないことも、分かるような言い方をしたのです。

そうすると、「卒業」と言う言葉は非常に印象が悪いですよね。何かごまかしているような印象を、ファンは持ったはずです。ネットでも結構批判的なコメントがありました。

その後、メンバーが落選であることを語ることで、自体の収集をはかっているようです。事務所も対応の不味さに気づいたのでしょう。

こういう、上手くいかなかったときに出すコメントって、中々難しいですよね。日本人は潔さを大事にする人が多いですから、変に言い訳がましいコメントを出すと、逆効果です。

勉強になりました。

落選は妥当だと言う見方も可能

さて、ももクロの落選に関しては、批判的な記事を書いているメディアもありました。例えばスポニチは、ももクロが落選したことに対して疑問を示すような記事を書いています。1 彼女らよりも条件を満たしていないグループがあるのではないかというのが、この記事の主な主張です。

ただ個人的には、ももクロの落選というチョイスは、意外と妥当な判断ではなかったかという印象があります。と言うのも、世間のももクロに対する関心は、かなり小さくなっているからです。

これは、Google トレンドをチェックするとよく分かります。「ももクロ」というワードの検索数は、実は激減しているのです。ちなみに、2010年以降のグラフです。

検索ワード:ももクロ

もちろん、一時的に話題になったら、その後は検索数は減少していくものです。でも、安定的な人気がある人たちと言うのは、ある程度のところで下げ止まるものなんですよね。

それに対して「ももクロ」はずっと右肩下がりで減っているようにしか見えません。つまり、世間は関心を失っているのです。

ライブをやれば多くの人が集まるようですから、もちろん彼女たちのファンの中では支持を得ているのでしょう。ただ、全国民的な話題性という意味では、落選は不思議ではない結論だと言うことですね。

AKB は定期的に話題を作る事で世間の関心を維持している

ももクロと対照的なのがAKB48です。彼女らも人気はだいぶ落ちてきているという話ですが、検索数で見ると違った印象を受けるはずです。

次のグラフはGoogleトレンドで「AKB」で検索したときの推移です。期間は「ももクロ」を検索したときと同じく2010年以降です。

検索ワード:AKB

これを見ると分かるように、ピーク時よりは確かに世間の関心は落ちています。それでも、「ももクロ」と比べると世間の関心を維持しているのが分かるでしょう。一気に上がって一気に下がるようなグラフにはなっていません。

時々大きな山が見られることから分かるように、彼女たちは定期的に話題を作り、世間の関心を維持しているわけですね。

やり方の是非はともかくとして、世間に注目させ続けるという意味では、なかなか上手いことやっている印象です。


  1. ももクロ落選に音楽関係者疑問の声も「活躍」「支持」欠いたのか?
    スポニチアネックス 2015年11月27日 []

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