女性ファッション誌のAneCan が2016年の12月号をもって休刊するそうです。AneCan というと2007年の創刊時に押切もえと蛯原友里をメインモデルに採用することで話題になりましたね。それが、10年持たずに休刊となったわけです。1
さて、AneCan が休刊することになった理由は何なのでしょうか?
AneCan と言えば、押切もえが同誌からの卒業を発表して言いました。これが原因の一つとしてありそうですね。
もっとも、部数がそれなりにあれば、簡単に打ち切ったりはしませんよね。そこで、AneCan の部数を調べてみました。
- 2016年4~6月:80,667
- 2016年1~3月:84,000
- 2015年10~12月:99,334
- 2015年7~9月:105,667
- 2015年4~6月:121,667
- 2015年1~3月:138,000
- 2014年10~12月:148,334
- 2014年7~9月:149,667
- 2014年4~6月:150,000
- 2014年1~3月:176,667
- 2013年10~12月:160,000
- 2013年7~9月:178,334
- 2013年4~6月:165,000
- 2013年1~3月:173,334
- 2012年10~12月:190,000
- 2012年7~9月:165,000
- 2012年4~6月:183,334
- 2012年1~3月:180,000
ちなみに、データは日本雑誌協会のサイトから拾っています。数字は1号あたりの平均印刷部数のデータです。
もう、これはかなり生々しい数字ですね。ここ2年ほどで部数が半減していることが分かります。具体的に書くと、2014年1月から3月は1号平均176,667部だったのが、2016年4月から6月には80,667部まで落ちています。
これだけ酷い状況ですと、誰でも終わらせることを考えるでしょう。売れなくなったから終わらせるという、非常にわかりやすい理由のようです。
押切もえの卒業は、単に、良いきっかけだったということでしょう。あるいは、休刊までの期間を盛り上げるために、押切もえの卒業のニュースを先に出したかですね。
ネットの影響というわけでもなさそうです
ここ最近は、インターネットの影響で雑誌の部数が減っているという話があります。AneCan もネットの影響が大きかったのでしょうか?
冷静に考えると、AneCan に関しては、ネットの影響ということではなさそうですね。
上の部数の推移をみると分かるように、ここ2年で部数が急減しています。しかしその前は、部数はわりと安定していたようです。
要するに、ここ2年は雑誌としてダメになったということですね。言わば、人気がなくなり休刊ということです。自業自得なわけですね。
他の雑誌はここまで落ち込んでいません
ちなみに、ほかの女性ファッション誌も調べてみましたが、ここまで大きく部数が減っている雑誌は見つかりませんでした。
やっぱり、単純に、雑誌が読者から見放されたということみたいです。
補足:小学館の広報も失敗を認めているようです
休刊の理由について、小学館の広報が次のようなことを言っているようです。サンケイスポーツの記事から。
同社広報は「読者のニーズや広告環境の急激な変化を真摯(しんし)にとらえ、休刊を決めた」としている。2
要するに、売れる雑誌が作れなかったから撤退しますっていうことですね。
- 『AneCan』11月発売号で休刊 「お姉さんCanCam」として2007年3月創刊
オリコン 2016年8月10日 [↩] - 『AneCan』休刊、広報「読者のニーズや広告環境の急激な変化」
サンケイスポーツ 2016年8月11日 [↩]
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