旅行のインターネット予約が問題になっているようです。
国民生活センターによると、旅行に関する相談が全国で3,545件あったのだとか。そして、このうちの1,669件がインターネットで予約した旅行だったというのです。1
つまり、トラブルの約47%がネット予約を使った旅行だという事ですね。
2015年度に急増している不思議
この相談件数は2010年度には753件でした。ということは、当時と比べると2倍以上に増加していることになります。
ただ、当時と比べると、インターネットを使って旅行予約をする人も増えているでしょう。それを考えと、トラブルの発生確率には大差がないのではないかという気もしますよね。
そこで「インターネットで予約した旅行」のトラブル相談件数の推移を見てみたのですが、ちょっと意外なことが分かりました。2010年行の具体的な数字をあげてみましょう。
- 2010年度:753件
- 2011年度:836件
- 2012年度:932件
- 2013年度:1,037件
- 2014年度:1,115件
- 2015年度:1,669件
この推移を見ると分かるように、2015年度になって急に相談件数が増えているのです。単純な統計的なばらつきの可能性もありますが、ちょっと気になる結果ですね。
2015年度に何があったのでしょうか?
具体的にどんなトラブルがあったのか?
国民生活センターのサイトを見ると、具体的なトラブルが挙げられていました。ちょっと引用してみましょう。
- 旅行サイトで海外のホテルを予約したが、現地で予約が取れていないと言われた
- 予約中「エラー」と表示されたため別の予約をしたら、二重予約になってしまった
- 予約内容が、自分が選択した内容と違っていた
- 代金を支払ったが、航空券を受け取らないまま事業者と連絡が取れなくなった
- 半年後の航空券を解約したいが、代金の50%の解約料がかかる
- 予約内容を訂正したいが、日本語の顧客対応窓口がない
- 返金に関する顧客対応窓口の説明が間違っていた
このように、さまざまな種類のトラブルが発生しているようです。
単純にシステムに不備があるというケースも多そうですね。こういうのは消費者側は避けようがないので難しいです。
また、消費者側の記憶違いや誤操作という事も無くはなさそうですね。
海外のサイトを使うと事後処理が難しいのかも
国民生活センターのサイトには、次のような問題点も指摘されていました。
「海外旅行サイトの場合、コミュニケーションを取るのが難しいケースがある」
「海外旅行サイトの場合、日本の法律等を用いた交渉が難しいケースがある」
確かに、いざトラブルになると、海外サイトの場合は扱いが難しそうですね。そもそも、日本国内にオフィスを持っていない場合もありそうです。
日本語に対応できる人員の数にも制限があるでしょうから、そうとう英語に自信がある人でないとトラブルの際には厳しいこともあるのかも。
- インターネットで予約した旅行に関するトラブルにご注意-ホテルに行ったら予約が取れていなかった!?-
国民生活センター [2016年9月1日:公表] [↩]
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タグ: インターネット, トラブル, 国民生活センター, 旅行予約