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富士通とレノボが、パソコン事業を統合する見込みなのだとか。でもレノボって、NEC とも関係があったよね。おおきくなりすぎじゃないの?
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富士通とレノボが、パソコン事業の統合を目指して調整しているのだそうです。産経新聞によると、「レノボが過半を出資する方向」という事ですから、実質的にはレノボの傘下に入るという事で良さそうですね。
NEC のPC部門はほとんどの株式を取得
ところでレノボと言えば、NEC とも似たようなことをやっているはずです。そこでちょっと調べてみたところ、NEC はレノボとの合弁会社の株式の大半をレノボに売却してしまうのだとか。
2016年7月2日の日本経済新聞には、次のよう記述があります。
NECは1日、中国レノボグループに、両社の合弁会社でパソコン事業を統括するレノボNECホールディングスの株式を売却すると発表した。保有する4万9000株のうち4万4100株を28日に約200億円で譲渡。ほぼ同額を2017年3月期に営業外利益として計上する。1
この売却前の段階で、出資比率はレノボが51%、NECが49%でした。という事は、ほとんどの株式をレノボが持つことになるわけですね。つまり、NEC の名前で売られているパソコンも、実際にはレノボのパソコンだという事です。
レノボが圧倒的なトップシェアに
NEC に続き富士通まで傘下に入れるという事になると、レノボは日本のPC市場において、圧倒的なトップに立つという事です。というのも、2016年第2四半期の国内シェアは、NEC レノボ グループが24.2%で第1位、富士通が14.8%で第2位だったからです。2
この2つを合わせると、39.0%のシェアを持つことになります。もう、国内では圧倒的な存在と言って良いでしょう。かなり寡占化が進みます。
ちなみに、こんなふうに統合が進んだのには理由がありそうです。2015年はPCの販売台数が急減した年だったのです。
具体的に書くと、2015年は前年比で国内PC出荷台数が31.9%も減っています。このインパクトはかなり大きかったものと思われます。3
もう、やっていられないという感じなのではないでしょうか。
それにしても、これだけ1社が突出して、独占禁止法上は問題なしなのでしょうかねえ。
気にする人は注意してレノボを避ける必要がある
レノボに関しては、中国系のメーカーという事で、根強い拒否反応があるようです。レノボだけは絶対に嫌という人は、一定数いるようですね。
でも、レノボは嫌だと思っても、実質的なレノボのPCを買う事になる人も良そうですね。NEC と富士通は、昔から国内首位を争ってきたメーカーです。その2つのブランドが、実はレノボだと思わない人がいても不思議ではないでしょうからね。
- NEC、レノボとのパソコン合弁出資比率下げ
2016/7/2付 [↩] - 2016年第2四半期国内PC出荷台数、シェアトップはNECレノボ – IDC
マイナビニュース 2016/08/24 [↩] - 2015年国内PC出荷台数は前年比31.9%の大幅減、MM総研調べ
PC Watch 2016/2/18 [↩]
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