2016年11月のアメリカ大統領選挙は、ふたを開けてみればトランプの圧勝でした。これを書いている時点では最終結果は出ていませんが、選挙人票数で300を大きく超えそうな勢いです。
この結果に関連して、政治や経済に関する変化に注目が集まっているようです。ただ、個人的には、アメリカのマスコミの影響力の弱さが気になりました。
率直に言って今回の選挙で、アメリカのマスコミは間違いなく敗者の一員です。マスコミがあまりアメリカ国民に信頼されていないことや、マスコミの影響力が思ったほど大きくないことが明らかになりました。
世論調査に真面目に協力してもらえない?
今回の選挙で、アメリカのマスコミは、米国民に信頼されていない可能性が大きいことが分かりました。
アメリカのマスコミが信頼されていないのは、世論調査の結果と投票結果の齟齬を見ると分かります。事前の報道だと、ヒラリーが有利であるという報道がありましたが、ふたを開けてみるとトランプの圧勝という状態でした。
完全に世論調査とは異なった結果になったわけです。
一説によると、トランプ支持者は世論調査で正確な回答をしない人が多かったという話もあるようです。これが本当なら、選挙予想なんてできるわけありませんよね。
そしてマスコミに力があれば、こんなことも起きにくいでしょう。
トランプの大バッシング・キャンペーンも不発
正確な表現は忘れましたが、ある人によると、「アメリカの新聞はすべてが朝日新聞かもっと左」なのだそうです。ですから、基本的に、トランプに対して否定的なスタンスを取っています。
もちろん、テレビなども似たような状況です。FOX 以外はみんなリベラルという感じでしょうか。
今回の選挙でも、この方向性は変わっていません。どの会社も徹底的なトランプ批判を行っていました。トランプのマイナス面ばかりを強調する報道に終始していた印象があります。
日本のマスコミはその論調を見て記事を書いていますから、トランプというのは酷い候補だという印象を持った日本人も多いようです。しかし世論調査を見ると、トランプは常に一定の評価を得ています。そして、支持を受けて選挙で勝ちました。
これを見て、不思議に思った日本人も多かったようです。中には、トランプを大統領候補に選ぶアメリカ人は馬鹿だというようなことを言い出す人までいました。
このような反応をする人の中には、純粋に保守系の候補が嫌いという人もいるのでしょう。しかし実際には、トランプの悪い面だけを見せられて、そう判断している人も多いようです。
まあ、なんにしても、各社がこぞってトランプ批判をしたのに、ヒラリーを勝たせることが出来なかったのです。トランプにあれだけ失点があったにも関わらずです。
アメリカのマスコミの力の無さが浮き彫りになったと言って良いのではないでしょうか。
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