DeNA のWELQ やMERY などのキュレーション・サービスのドタバタを受けて、同業他社の類似サービスも対応に追われているようです。
そんな中で、NAVERまとめの対応案が個人的には「?」でした。傲慢というか、なんというか。
ちょっとご紹介したいと思います。
キュレーションという名のコピペサイトが問題に
そもそもは、WELQ の医療情報が出鱈目であったことに端を発している問題です。でも現在では、そこから発展して、キュレーション・サービスと呼ばれる、他人のサイトのコピペで記事を書いているサイト全体が大きな問題になっているようです。
これに関して、NAVERまとめも対応策を検討しているようです。でも、「そのやり方って正しいの?」と思ってしまうような対応策が検討されているようですね。
ITmedia ビジネスオンラインの記事を読んで、ちょっと驚いてしまいました。該当部分を引用してみましょう。
1次情報発信者の権利保護
現在は、基本的にまとめ作成者のみがPV報酬を得られるシステムになっているが、まとめられたコンテンツの1次情報発信者にも還元する。
1次情報発信者は、サイトやURL単位で著者登録を行う。審査、承認後は、1次情報発信者が「この情報はまとめていい」「この情報はまとめ不可」など利用範囲を設定可能にするという。1
著者登録をしないと権利を守らないって宣言ですか?
これって、どういうこと?
要するに、著者登録をしたら権利を守ってやるよと言っているのでしょうか。逆に言うと、俺たちに情報提供しないと1次情報発信者の権利は守らないとも取れる書き方ですよね。勝手にやらしてもらうぞという、意思表示をしているようにしか思えません。
それとも、著者登録をしていないサイトは、全て引用の対象から外すという事でしょうか。そういう事ならいいのですが、これまでのやり方から判断すると、そんな紳士的な事をしそうなイメージは全くありません。それに、著者登録をしていないサイトからは引用しないという方針なら、明記するはずですよね。
NAVERまとめを運営するのはLINE ですが、「おまえらの商売のためにサイト登録なんてするか!」というのが率直な観測です。そして、一度まとめをして大丈夫と登録をしたら、好き勝手に使わるのではないかという疑念しか浮かんできません。
なにせ、今まで人の作ったコンテンツを無断で使い、商売をしてきた人たちですからね。そんなところを信頼できるかっていう話ですよ。
そんなことをするのではなく、まずはページを作成するときに、著作権のルールを守るように指導すべきでしょう。当たり前のことが出来るようになってくださいよ。
- 「NAVERまとめ」、元記事に還元する仕組み導入へ
ITmedia ビジネスオンライン 2016/12/5 [↩]
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タグ: DeNA, NAVERまとめ, WELQ, キュレーション・サービス