2017年6月1日から、はがきの郵便料金が値上げされました。
52円から62円への値上げという事で、約20%も値段が上がることになります。当然ですが、往復はがきは124円に値上げです。
金額で見るとたいした事が無いようにも見えますが、率で考えるとかなり大きな値上げと言って良いでしょう。2割の値上げって、かなりのものですよね。
年賀状は据え置き
ちなみに、年賀状に関しては、料金が据え置かれるそうです。
個人の場合は、はがきを使うのは年賀状だけという人も多いでしょう。しかも枚数が多いですから、年賀状を入れてしまうと反発が大きいと考えたのでしょうね。
あるいは、年賀状を対象にしてしまうと、取扱枚数自体が減ってしまうというシミュレーションがあったのかもしれません。取扱い枚数が減ると、結果的に、売上も利益も増えない可能性もありますからね。
ということは、今回のはがきの値上げで割を食うのは、はがきを商用利用している人だけなのかもしれません。
DMの料金はどうなるんだ
繰り返しますが、年賀状が関係ないとなると、今回のはがきの値上げで一番影響を受けるのは、ビジネスではがきを使う人でしょう。特に、ダイレクトメールで使っている人が大きな影響を受けるでしょうか。
ダイレクトメールなどは広告郵便物という扱いを受けることが多いのですが、これはもともとの郵便料金に対して8%~44%の割引が受けられるというものです。報道を見る限り、これに関しては特に変更するという話は無さそうです。
元の料金が値上げで割引率が変わらないという事は、ダイレクトメールに関しても値上げの影響を受けるという事ですね。もしかしたら、はがきを使ったダイレクトメールが減少するかもしれませんね。
はがきによるセールスのコストが高いとなれば、インターネットを使った広告に切り替えるところもあるでしょう。2割という大幅な値上げは、取扱量への影響も大きい気がするのですが。
取り扱いの減少分を考慮すると、今回の値上げはトータルでマイナスの影響が大きいような気がします。経営が苦しいから値上げをしたら、逆に損をしたという事になりかねないわけです。
日本郵便の自傷行為に見えなくもないんですけどね。
定形外の郵便物の料金なども変更になる
ニュースなどではあまり話題になっていませんが、はがき以外の郵便料金も値上げされるようです。
今回の価格変更で、定形外郵便に規格内と規格外という区分を新たに作るそうです。規格内の郵便に関しては価格が据え置かれるか若干値下げされるのですが、規格外の郵便に関しては大幅な値上になるのです。
例えば、50グラム以内の定形外郵便の場合、規格内なら現行の120円のまま据え置きです。しかし、規格外の場合は200円となるのだそうです。67%も価格が上がるわけですね。かなり大きな値上げと言って良さそうです。
ネットショップなどのビジネス目的で使っている人だと、宅配業者の変更を検討した方がいいかもしれませんね。
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