個人事業主に必要な簿記の知識は日商簿記3級程度| ただ、アウトプットはパソコンが助けてくれます

個人事業主に簿記の知識は必要なのでしょうか。ビジネスをするとなると、簿記の知識は必要な印象はありますよね。

会社には決まって経理部があります。一般企業に必要なものなら、個人事業主にだって必要だろうと考えるのは自然な発想ですよね。

実際のところはどうなのでしょうか。

青色申告をするなら必要

個人事業主の確定申告には、青色申告と白色申告の2種類があります。大雑把に言ってしまうと、白色申告をするのなら、簿記の知識は無くても何とかなるでしょう。

しかし、青色申告をしようと思うと、簿記の知識は必須です。なぜなら青色申告をするには、、複式簿記で記帳して財務諸表を作らないといけないからです。

ちなみに、青色申告をした方が、税制的な優遇措置が大きいです。ですから、節税を考えるのなら、青色申告を選ぶべきでしょう。所得の額にもよりますが、年間10万円以上所得税を浮かせられる可能性も大きいです。

簿記の知識は一度身に付けてしまえば、翌年移行も使えますからね。早い段階で勉強してしまうと良いと思います。できれば、会社員の時代に、勉強してしまうと楽でしょう。

青色申告ソフトを使うには最低限の知識は必要

ところで最近は、青色申告のための記帳や決算諸表の作成には、パソコンのソフトを使うのが一般的です。ですから、簿記の知識はそれほど必要が無いということを言う人もいます。

しかし、全く簿記の知識がないと、さすがに記帳するのは厳しいでしょう。簿記の全体的な流れ程度の基礎知識は、最低限把握しておくべきだと思います。

まあ、できれば、日商簿記3級程度の知識は持っていた方が良いでしょうね。青色申告をするのなら、少なくとも簿記3級のテキストに書かれている程度の事は、理解できるレベルにはしておきましょう。

簿記3級に合格するレベルまでは無くても大丈夫か

ただ、パソコンを使って青色申告をするのなら、簿記3級に合格するレベルまでのスキルは必要ないかもしれません。ちょっと微妙な表現ですが、「簿記3級の内容を理解するレベルは必要」だが、「簿記3級に合格するレベルは要らない」と言うことです。

日商簿記の場合、合格するためには、ある程度は自分の力で財務諸表を作る能力が必要です。知識があるだけでは不十分で、アウトプットの能力も要るわけですね。

しかし、実際に個人事業主が財務諸表を作る時には、パソコンの青色申告ソフトがアウトプットの部分を手伝ってくれます。ですから、合格レベルに達しない人でも、実際には、パソコンを使うことで財務諸表は作れるわけです。

もちろん、合格レベルの実力を身に付けるに超したことはありませんけどね。個人事業主は自分で全部やらないといけないので、簿記だけに力を入れるわけにもいきませんから。

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